Apple Watch Series4発表! その進化した機能

『ゼロからはじめる Apple Watch スマートガイド[Series 4対応版⁠⁠』

2018年11月、恒例の新しいiPhoneと一緒に新しいApple Watchも発売されました。今回のSeries4にして、はじめてハードウェアが大きく刷新されました。本体のサイズは従来とそれほど変わらないものの、画面が大きくなり、見やすく操作もしやすくなっています。ガジェットとしてかわいいし、新しいプロセッサで反応速度が向上、操作が楽しいといいことずくめです。

Series4で一番大きく進化したのは、体調を管理してくれるヘルスケア機能です。予期せずに転んだ時に、緊急連絡先に自動的に通報する転倒検出機能はお年寄り、そしてお年寄りを持つ家族には大変ありがたい機能です。ユーザーが65歳以上の場合は、はじめからオンになっており、設定からオンにすればもちろん若いユーザーでも使えるようになります。すでに海外では、この機能により、命が助かったというニュースもあります。

心電図の作成機能も、Appleの発表会やその後の報道で大きく取り上げられました。従来の光学心拍センサーに加えて、電気心拍センサーが搭載されることによって、正確な心拍を計測することが可能になりました。心電図作成機能は、本国アメリカでは2018年内にアプリが追加されて使うことができるようになると発表されています。日本での提供開始は、医療機器としての認可に時間がかかるので、更に先になると予測されています。

心電図作成機、日本ではいつ使えるようになる?
心電図作成機、日本ではいつ使えるようになる?

すでに愛用しているユーザーなら知っていることですが、これからApple Watch Series4を購入しようと検討している方のために、Apple Watchのイマイチなところも書いておきましょう。まず、バッテリーの持続時間が短いこと、公称稼働時間は18時間ですが、運動計測、GPS、通信などの機能を利用すればさらに短くなってしまいます。また意外に知られていないのが、ワークアウトアプリは、ランニングやフィットネスなど軽度な運動向けで、ハードなスポーツには対応していないことです。つまり、Apple Watchはスポーツウォッチとしてがっつり使うことができません。ほかに、いまや世界で一番売れている腕時計なので、時に電車で隣に座っている人もApple Watchをつけていたりしてムムムとなります。個性的なファッションアイテムがほしい人には適さないかもしれません。

新機能の中で筆者的に一押しなのは、Siriの進化です。これまでは、Siriを起動するのに、Apple Watchに「ヘイシリ」と話しかける必要があったので、少々恥ずかしく公衆では使いづらい面がありました。新しいSiriは、腕を持ち上げてそのままApple Watchにしゃべりかけるだけで、すぐに使うことができます。Siriにはショートカットキー機能というのも追加されました。任意のフレーズをほかのアプリに紐づけ、フレーズをSiriにしゃべりかけてそのアプリを操作するというものです。また、iPhoneやApple Watchが行方不明になったときは、Siriを使ってiPhoneからApple Watchから各々を探すことができるようになったのも嬉しい点です。新しいSiriは、watchOS5にアップデートした従来のApple Watchでも使えますよ。