「プログラミングができるようになりたい!」という人が最近、増えています。しかし、まったくプログラミングをしたことがない人にとって、プログラミングはこれまで敷居の高い存在でした。学習を始めたくても誰に教わればよいかわからない、プログラミングの環境を準備するのが難しい。学習を始めても、理解するのが難しい……など、さまざまなところにハードルがあったのです。
そうした中、プログラミング教育が学校教育にも取り入れられることになり、Scratch(図1)に代表されるようなブロックプログラミングスタイルのプログラミングが広まり、ここ数年のうちにそうした敷居は大きく下がっています。ブロックプログラミングは子供だけでなく大人がプログラミングを学ぶうえでもとっつきやすく、すぐに始められるという利点があります。しかしせっかく学ぶなら、もう少し実践で役立ちそうな知識を身につけたいという方も、とくに大人の方の場合は多いと思います。
図1 Scratchのコード
そんな方にお薦めなのが「Processing(図2)」です。Processingは、JavaScript、Pythonといったプログラミング言語より簡単に学習を始められ、すぐに試すことができます。また、ほかの言語では書かなければいけない「おまじない」のようなコードを書かずに済むので、理解も容易です。ほかの言語では、たとえばJavaScriptを実行するには、HTMLというほかの言語を一緒に書かなければなりませんし、ほかの言語でも、実際の命令文以外に書かなければならない「おまじない」がいろいろとあるのです。
図2 Processingのコードと実行結果
『初心者でも「コード」が書ける! ゲーム作りで学ぶ はじめてのプログラミング』では、Processingによるプログラミングをゼロから学ぶことができます。ぜひ、あなたもこの本でプログラミングの世界に足を踏み入れてみてください。