AWSはクラウドコンピューティングサービス
Amazon Web Servicesは、ショッピングサイトでおなじみのAmazonが提供する企業向けクラウドコンピューティングサービスです。Amazon Web Servicesのそれぞれの頭文字を取って、AWSとも呼ばれています。
クラウドコンピューティングサービスとは、サーバーやネットワーク、データベースなどをクラウドで提供するサービスです。もともとAmazonが使用していたシステムを他の企業が使えるように公開したのが始まりで、最初はサーバーやストレージのサービスしかありませんでしたが、現在では150以上のサービスが用意されています。世界中の企業や政府機関などが利用しており、クラウドコンピューティングサービスではトップクラスのシェアを誇っています。
なぜAWSを利用するのか
AWSを利用するメリットとしては、サービスが豊富なため必要なITインフラがすぐに揃うということと、クラウドの利点でもあるスケールアップやスケールダウンが手軽に行えると言うことがあります。ちょっとサービスを作りたいと思ったらすぐにシステムを構築することができ、アクセスの増減によってサーバーの台数を気軽に増減することができます。それだけでなく、AWSは最新の技術が提供され続けているのも人気の1つです。今話題の機械学習やIoT開発などもAWSで行えます。
どのようなサービスがあるのか
さまざまなサービスを提供するAWSですが、よく使われているのがサーバーサービスの「Amazon EC2」、ストレージサービスの「Amazon S3」、仮想ネットワークサービスの「Amazon VPC」、データベースサービスの「Amazon RDS」でしょう。これらのサービス名称は、IT系のニュース記事でもよく出てくるので、覚えておいて損はありません。表1に、これらのサービスのおもな特徴をまとめてあります。
表1 AWSサービスのおもな特徴
サービス名 | 概要 |
Amazon EC2 | マシンタイプやOSを自由に組み合わせて構築できるサーバーサービス |
Amazon S3 | 高機能かつ安全性の高いストレージサービス |
Amazon VPC | AWSで提供されたリソースを置いて構築する仮想ネットワークサービス |
Amazon RDS | 主要なDBMSをすぐに使うことができるデータベースサービス |
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