Minecraftというゲームをご存じでしょうか? 身近にお子さんがいらっしゃる方なら、目にしたり耳にしたりしたことがあるかもしれません。ひとことで言えば、立方体の「ブロック」でできた世界でさまざまな素材を集め、それらを組み合わせて道具や武器などを作り、さらにそれを使って建物を建てたり敵を倒したりと、自由に楽しめるゲームです。材料を組み合わせ自動化をするしくみが備わっていることもあり、プログラミング教育の分野でも注目されています。
Minecraftのおもしろさ
Minecraftのおもしろさについて、文章だけではイメージがつきづらいかもしれません。「公式ガイド」という形で刊行されているMinecraftの攻略本4冊を例に、もうすこし掘り下げてみましょう。
まずは『Minecraft公式ガイドサバイバル』。Minecraftの世界は、夜になればモンスターに襲われてしまうような、スリルに満ちた世界です。おなかが空けば体力も減ってしまいます。はじめは何も持たなかったプレイヤーも、アイテムを集め、生活を便利にしていくにつれて、Minecraftの世界で生き残れるようになる……という、まさに「サバイバル」こそが一つめのおもしろさです。
次に『Minecraft公式ガイドクリエイティブ』。すでに述べたとおり、Minecraftの世界はさまざまな「ブロック」からできています。ブロックといえば……そう、積み上げて組み合わせられる、すなわち、好きな形の建物を作ることができるのです。こじんまりした自分だけの家はもちろん、大きなお城や広い街などなど……クリエイティビティをいくらでもはたらかせられることが、二つめのおもしろさです。
そして『Minecraft公式ガイドレッドストーン』。「レッドストーン」というのは、現実の世界でいえば、電気を生み出す素材と(ひとまずは)理解してください。電気があるということは、機械を作って自動化ができるということ。せっせと手動で行なっていた面倒な作業も、ひとりでに動く装置で省力化! そういった楽しみが得られるのも、Minecraftのおもしろさです。
最後に『Minecraft ネザー&ジ・エンド』。Minecraft世界での生活に慣れてくると、今まで恐しく思えてきた敵のモンスターたちだけでは物足りなくなってしまうかもしれません。そんなときも心配ご無用。強い敵、狡猾なトラップに溢れた異世界である「ネザー」そして「ジ・エンド」が用意されています。待ち受ける強敵たちを倒すことでしか得られない貴重なアイテムももり沢山。そんな力試しに挑める懐の深さもあるゲームなのです。
Minecraftの世界に入り込んだら……?
ここまでMinecraftのおもしろさについていろいろな側面から述べてきました。子供たちに大人気の理由の一端をおわかりいただけたのではないでしょうか。もちろんMinecraftはあくまでゲーム……なのですが、もしその世界に直接入り込んで冒険ができるとしたら、きっともっと楽しいはずですよね。なんたって、自分の身体を動かしてMinecraftの世界を旅することができるのですから。
Minecraftに夢中になった人であれば誰もが抱くそんな空想を描いた小説があります。題して『Minecraftゲームにとびこめ!』そして『Minecraftコウモリのなぞ』。ひょんなことからMinecraftのゲームのなかに飛び込めるVRゴーグルを手に入れた5人が、「ほんもの」になったMinecraftの世界の中と外で冒険を繰り広げる物語シリーズです。
小学生の子供たちに向けて書かれた本書は、総ルビでイラストももりだくさん。Minecraftに触れたことがあれば、(たとえ本を読むのが苦手な子でも……)きっと夢中になって読んでもらえるに違いありません。