量子コンピュータの本当のところが知りたいのなら…
Googleが「量子超越性」の実証を発表するなど、量子コンピュータ周辺のニュースが世間を騒がせるようになってきました。一方で、華々しい話を強調しすぎるあまり、量子コンピュータに得体のしれないひみつ道具のようなイメージが広がり、実体をきちんと知りたい人にとって必要な情報はあまり提供されていません。
本書『量子コンピュータが本当にわかる!』は、現場を知り尽くした開発者が、詳しく知りたい読者に向けて、
- 量子コンピュータもあくまで現代のコンピュータの考え方をベースに発展させたコンピュータの一種であること
や、
- どこにどう量子の性質が使われてどういう場合に計算が速くなるのか
などを、かみくだいたやさしい話し言葉で解説します。
また、現在実際に開発が進められている量子コンピュータについて、その種類や長所・短所、将来の展望などを述べます。量子コンピュータに興味を持たれた方の、最初の1冊としておすすめです。
——量子コンピュータの実体を、実際に開発している立場から誰にでもわかるように伝えたい。本書はそういう思いから生まれました。量子コンピュータの計算の仕組みはもとより、その装置のリアルな様子や、開発現場の雰囲気などは、今まさに量子コンピュータ開発を進めている私にしか伝えられないと思ったのです。
(「はじめに」より抜粋)
誤解ばかりの量子コンピュータ?
量子コンピュータが急激に注目されるようになった一方で、量子コンピュータについての不正確な情報が出回るようになりました。典型的な誤解として、以下が挙げられるでしょう。
- 誤解1:量子コンピュータはあらゆる計算が速くなる?
- 誤解2:量子コンピュータは並列計算するから速くなる?
- 誤解3:量子コンピュータは数年後には実用化される?
本書の第1章では、これらの誤解を解くために、イラストを交えながらやさしい話し言葉で説明をしています。もしこれら誤解の真実について1つでも気になった方は、第1章だけでもお読みいただければ、きっと目からウロコの体験ができることでしょう。もちろん第1章だけでなく第6章まですべてお読みいただければ、量子コンピュータの本質について、一通り理解できること間違いなしです。
数式なしで学べる量子コンピュータ読本の決定版、ぜひこの機会にお手にとってみてください。
イメージしやすいイラストを活用し、難しい数式は一切なし! これなら量子コンピュータが本当にわかる!