今、何を学ぶべきかがわかる
プログラミング言語は世に多く存在します。C、Java、Python、Ruby、JavaScript、PHP……。パッと名前が上がるようなメジャーな言語でも10個以上はあるはずです。マイナーな言語も加えれば100、200も上回るでしょう。さらに世の中には常に新しい言語が出てきます。まさしく、星の数ほどプログラミング言語があるような状態です。
プログラミング言語を学び始める人の多くが抱くのが、言語はたくさんあるらしいがどれを学べばいいのだろうという悩みです。どういったプログラミング言語を使えば、何を実現できるか、簡単かは初心者にはなかなか想像できません。経験者にしても、次にどのプログラミング言語を学ぶべきかというのは重要な問題です。
最初に学ぶプログラミング言語は「定番」にすればいい?
プログラミング言語の入門というと、定番として名前が出てくるのはCやJavaといった言語でしょう。いずれも人気の言語で、入門書やWeb上のコンテンツも少なくありません。Cは現在活躍する多くのプログラミング言語に影響を与えていますし、Javaはオブジェクト指向の代表的な言語で多くの企業で使われています。これらの言語は学習をはじめるのに悪くない選択肢です。実際、ここからプログラミング言語をはじめて成功した人もたくさんいます。ただ、悪くない選択肢ではありますが、簡単というわけではありません。CやJavaは「簡単に書けること」を追求した言語ではないので、どうしても難しく感じてしまう人がいるのも事実です。CやJavaが難しくて、プログラミングを挫折した人もいるはずです。
こんなとき、定番以外の言語にも視野を広げてみると、もしかするとプログラミング言語学習はもっとうまくいくかもしれません。
簡単に扱えることを意識した言語
プログラミング言語の中には簡単に書けること、実行できることを重視したものもあります。現在代表的なのはPythonやRubyでしょう。いずれの言語も、簡単に書けることを重視していて、プログラムがサクサク作れます。PythonやRubyのような言語にはスクリプト言語という呼び方もあります。
Pythonは機械学習(AI関連)で、RubyはWeb開発の分野でとても人気のあるプログラミング言語で、書きやすいだけでなく、実用性も相当に高いです。Rubyは日本発の言語で、日本語のドキュメントも充実しています。簡単かつ実用的な言語だと、難しくて挫折してしまう可能性はぐっと減ります。
成果が見えやすい言語
プログラミング言語を学習していると、はじめのうちは黒い画面に「Hello, World!」が表示できるだけで達成感がないなど、成果の見えづらさが苦しくなることがあります。
そういったケースでは、学習過程が目に見えてわかりやすい言語がモチベーション維持に効果的です。Webページの表示を変えられるJavaScriptや、Excelを操作できるVBAは成果がすぐ目に見える言語でしょう。
自分の用途にあったプログラミング言語を探す
プログラミング言語を学習していると、途中で自分の思ったような用途には向いてない言語であることに気付いてがっかりすることがあります。プログラミングで達成したい目的がある場合は、そのための言語を探すべきです。例えば、iPhoneアプリを作りたいならSwift、Androidアプリを作りたいならKotlin、WebサイトならPHPやRuby、AIならPythonといった具合です。目的意識があって最適なプログラミング言語を使うと学習速度は向上します。
ユニークなプログラミング言語を探す
みんなが使っている言語はなんとなく気乗りしないというあまのじゃくな人ももしかしたらいるかもしれません。そういう人はあえて、ややマイナーな言語に挑戦すると面白いでしょう。SchemeやHaskellは長い歴史があり、ユーザー数も少なくありませんが、使っている人はそこまで多くないですしユニークな考え方を身につけられます。
自分のためのプログラミング言語を探す
プログラミング言語の選び方は様々です。書籍「プログラミング言語大全」では100以上のプログラミング言語、処理系、関連言語を紹介しています。プログラミング言語選定の参考になるはずです。