iOSアプリ開発に必要なものは?
iPhoneが登場して10年以上が経ち、さまざまなスマホアプリが生活必需品となりました。アプリ業界も成熟し、何万というアプリがリリースされビジネスが展開されているうえに、開発に必要なツールも日々進化しています。
iOSのアプリ開発に必要なものといえば、大まかには次のようなものが挙げられます。
- Mac(MacBookやiMac)
- iPhone本体
- Xcode
- Swift
MacやIPhoneはiOSアプリを作るためには必須のデバイスです。また、iOSアプリの開発には、Xcodeを使って、Swiftでプログラムを書いていくのが一般的です。Xcodeの使い方やSwiftの書き方を学ぶ必要はありますが、これだけ準備できれば、iOSアプリを開発すること自体は可能です。Swiftを駆使して、作りたいアプリを実現することができます。App Storeへのアプリのリリースも、Appleの審査さえクリアしてしまえば、だれでもリリースすることができます。
アプリエンジニアとして必要なものは?
しかし、エンジニアとして現場で活躍するためには、ただアプリを作れるというだけでは不十分でしょう。エンジニアとして必要なノウハウは、Swiftを使いこなして良いアプリを作るだけではありません。たとえば、次のようなノウハウを身につける必要があります。
- OSSを使いこなして効率よく開発する
- アプリの動作をテストして、開発効率と品質を向上させる
- アプリ設計・UIデザインなどのセオリーを知って、より使いやすいアプリを開発する
現場ではより効率的な開発をするために、すべてのアプリ機能を1から開発することはほとんどないでしょう。便利な機能やアプリにはデファクトスタンダードとなっている機能は、オープンソースソフトウェア(OSS)としてソースコードが一般公開されていて、OSSを利用して現場では開発がおこなわれています。さらに、数々のOSSを扱うために、各OSSのバージョンを管理したりするOSSも導入されていることが多いです。
また、ビジネスとしてアプリをリリースするには、テストが欠かせません。せっかく良いサービスや機能を提供するアプリでも、正しく動かなかったりしてはユーザーが一気に離れてしまい、戻ってくることはありません。常に最高品質のアプリを提供するためには、作ったアプリが正しく動くかテストしたり、思いどおりの機能や使い勝手になっているかテストする必要があります。このテストも、手動でアプリを動かしてみるだけではなく、プログラムを使って自動化したり、より効率的にテストをするノウハウが現場では必要となります。
さらに、アプリエンジニアとはいえ、アプリを開発するためには、アプリの設計方法やUIデザインも知っておかなければ、優れたエンジニアとはいえないでしょう。「どうしてこのアプリを作るのか」「どんなデザインがユーザーにとって使いやすいのか」を知り、デザイナーやマーケター、企画者と共にアプリを考えるのは、より優れたアプリを生み出すために必要なことです。
現場で活躍できるエンジニアとしてスタートダッシュを切ろう!
現場で必要なノウハウは、多岐にわたって複雑です。しかも、業界の進化が著しく、情報を常にアップデートしていかなければついていけません。
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