ネットショップ⁠はじめてみませんか

緊急事態宣言下の自粛期間、不要不急の外出を控えなければならない中で、インターネットを使った買い物を行う機会が格段に増えたのではないでしょうか? Amazon、楽天、Uber Eatsといった大手はもとより、行きつけの飲食店のテイクアウトを予約したり、混雑を避けてネットスーパーを利用したり。配送業者の方の負担は増えてしまいましたが、その便利さを実感した方も多いのではないかと思います。

こうした状況で、インターネットで商品を販売する、ネットショップへの関心が高まりつつあります。これまで実店舗で販売していた商品をネットショップで売る。あるいは小売店や仲介業者に卸していた商品をネットショップで売る。といったことはもちろんのこと、自分で作ったり、仕入れたりした商品をネットショップで売りたい、といった「気軽にネットショップを始める」ニーズも高まっているのです。

インターネットで商品を売るといっても、その敷居はとても低いものになっています。それは、お金の面でも、スキルの面でもそうなのです。お金について言えば、気軽にネットショップを始めたいのであれば、無料でショップを作成し、販売を始めることができます。必要になるのは、商品が売れた時の販売手数料や、サービス利用料だけです。商品が売れなければ、1円も払う必要はないのです。

またスキル面でも、以前は買い物を行うための仕組みを作ったり、クレジットカードなど決済システムの導入に手間のかかった時代もありましたが、今ではそんな苦労はありません。BASEやSTORESといったネットショップのしくみを提供しているサービスを利用することで、かんたんな登録手続きさえ行えば、その日のうちにお店を始めることができてしまいます。

こうしたお金のかからない、スキルの必要ないサービスが普及したことで、今となってはパソコン1台とインターネットへの接続環境さえあれば、リスクをほとんど負うことなしに、オンラインにお店を持つことができるようになりました。その結果、ハンドメイド雑貨を売ったり、オリジナルの商品を作って売ったり、輸入したマニアックな商品を売ったりするなど、ネットショップで販売する商品のバリエーションも様々です。

また、ネットショップで販売する商品は、何も手に取ることのできる「モノ」だけではありません。例えばネイルサロンの予約券や、ビジネス系スキルのセミナーチケットなどといった、無形のサービスを販売することだってできてしまうのです。

そして、従来であればある程度の資金が必要だった「広告・宣伝」に必要なコストについても、インターネットのおかげでとても少ない金額、もしくは無料で行える環境が生まれています。その代表的な方法の一つが、SNSです。Instagram、Facebook、TwitterといったSNSをうまく使いこなし、ネットショップと連携させることで、コストをほとんどかけることなく宣伝や集客ができます。

また、最近ではYouTubeを使った動画による宣伝も、有効になっています。スマホの回線速度が向上し、ストレスなく動画を見ることができるようになったことで、これまで以上に動画を見る機会が増えてきました。商品の使いかたや魅力を動画で表現することで、写真や文字以上の情報量を盛り込むことができます。

このように、インターネットを使った商品の販売は、お店の作成から運営、集客まで、すべてインターネットを通じて行うことができます。そして、そのために必要なコストは最小限ですむのです。ネットショップに対するニーズは、今後も引き続き伸びていくことが予想されます。本業で、副業で、趣味で。一口にネットショップといっても、その目的、規模は様々です。あなたもぜひ、ネットショップを始めてみませんか? 自分だけのお店を持つという思ってもみなかった夢が、この先に広がっています。