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学校でのICT環境の整備・推進が急務に

「GIGAスクール構想」という言葉、最近よく聞くことはありませんか? 令和5年度までに「小中学校への1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する」という構想で、2019年12月に発表されました。が、コロナ禍による休校を受けて事態は急変。令和2年度内に実現するよう計画の前倒しと4,269億円の予算投入が2020年4月30日に決定されるに至ったのです。そんなこんなで、ICT環境の整備や推進が学校現場では急務となっていますが、どうやって行っていけばいいのだろうと、困惑している現場も多いことと思います。

そこで今注目されている選択肢のひとつが、Google for Educationです。これは「Googleの教育現場向けサービス」の総称で、具体的には、学習用端末のChromebookと学習ツールG Suite for Educationで構成されています。

G Suite for Educationはこう活用する

世界的な休校という大混乱の中、Google Classroomというツールが多くの学校で使われはじめました。2020年3月の1か月間で世界のユーザー数が約5,000万から1億人に伸びたとのこと。驚きですね。Classroomを利用すると、たとえば、今まで紙に印刷して保護者や児童生徒に手渡していたプリントを、印刷せずに一斉配付したり回収することができます。さらにメッセージの一斉送信や個別送信もクリックひとつででき、双方向でのやり取りが可能で、PC、スマホ、タブレットでも利用できます。使い方もとてもシンプルなので、普段の授業でも大活躍するでしょう。そして、Classroomは、⁠採点と集計が自動化した小テスト」を手軽に自作できるGoogleフォームなど、他のアプリと連携させて使うことで、もっと効果を発揮します。

教職員同士のコミュニケーションや校務でも活用できる

G Suite for Educationは児童生徒や保護者とのやり取りだけでなく、教職員同士の連携・協働にも大いに活用できます。たとえば、Googleカレンダーを利用すれば、予定の設定だけでなく、そこにあらゆる情報を集約して「時間」で管理したり、大勢の予定を調整したり出欠管理も可能になります。会議などの予定調整に費やしていた時間や資料配布の手間もうんと省くことができ、先生方の働き方改革にも繋がることでしょう。

他にも、Googleドライブでファイルを共有すれば、それを見てコメントしてもらったり同時編集することも可能に。コピーして配付したり、回覧して確認していたときと比べて、大幅な時短と質の向上につながります。メールに資料添付してのやり取りと比べても、劇的な効率アップが図れます。

他にも、本書今すぐ使える! Google for Education ~授業・校務で使える活用のコツと実践ガイドにはGoogle for Educationの活用や実践のヒントが詰まっていて、これからの学校のあり方や児童生徒の「学び」の未来が見えてくるようです。まずは気軽にMeetやChatでコミュニケーションをとったり、ドライブで「共有」したり、Googleカレンダーを使ってみたりと、気軽に試せるところから使ってみてはいかがでしょうか。