せどりの肝は仕入れにあり
せどりという副業を一言で言うと、「安く仕入れて、高く売ること」です。リアル店舗やネット上から安い商品を仕入れ、Amazonやメルカリなどで販売して差額を得る。これがせどりで儲けを出すしくみです。非常にシンプルだと言えますね。
そして、せどりのすべては仕入れからはじまります。なぜなら、販売する商品がなければ何もできませんから。仕入れでいかに儲けを出せる商品を見つけ出せるか。それがせどりの肝になってきます。
ここで紹介するのは、いくつかあるせどり手法のうち、「店舗で新品を仕入れて、Amazonで売る」という方法です。ズバリ、あなたのまわりにあるお店を巡って、Amazonよりも安く売られている商品、もしくはAmazonで高値になっている商品を探し出す、ということです。
そう思われる方もいるかもしれません。確かに、安売りされている商品はよく見るにしても劇的に値下げされていなかったり、Amazonのほうが安かったりするのが普通だったりします。
しかし、実際にせどりで副収入を得ている人や、専業にしている人はたくさんいます。では、彼らはどうやって儲かる商品を探し出しているのでしょうか?
儲かる商品は違和感で探せ
徒手空拳で臨んでも成果は望めません。実際に稼ぎを出している人たちは、それぞれに方法論を持っています。本書『せどりの思考法』では、「違和感」を使って、儲かる商品を探し出す方法論を解説しています。
この手法には商品知識は必要ありません。「違和感」という名前の通り、誰もが持っている「感覚」を使って儲かる商品を見つけ出します。たとえば、棚の隅にホコリをかぶった商品があったとしましょう。
思わずそう思ってしまうかもしれません。これは、ひとつの違和感です。なぜそう感じるかと言えば、普通、商品はホコリまみれにはなっていませんし、お客さんとしてはキレイなほうが好ましいからです。でも、その商品はホコリをかぶっている。つまり、その商品がほかの商品とは違っているから違和感を感じるというわけです。この、「その商品がほかの商品とは違っている」というのが、儲かる商品を探すための大事なポイントです。
ホコリをかぶっているのは長く店内に置かれている証拠かもしれません。そうすると、もしかしたら廃盤商品で、その商品を探し求めている人がいてAmazonでは高値で取引されているかもしれません。値引きのPOPが大きく貼ってあればわかりやすいですが、よく見れば値下げされている可能性だってあります。
もう一つ例を挙げましょう。今度はワゴンです。安売り商品を集めたワゴンは、お客さんとしても目につきやすいものです。ワゴンも違和感のひとつですが、ワゴンに入っているからといって、それが大幅値下げされているとは限りません。
著者曰く、ワゴンには大きく2種類あるようです。お店が旬な商品をアピールするためのワゴンと、処分品で早く売ってしまいたい商品を集めたワゴンです。仮に前者であれば、旬な商品なのでそれほど値引きはされていないでしょうし、Amazonでも需要と供給が一致して高値で取引されることはありません。しかし後者であれば、早く処分するために大幅値下げされているかもしれません。ねらい目なのは、処分品ばかりが集められたワゴンのほうなのは明らかです。
安定して稼ぎを出すために
あらためて言います。せどりの肝は仕入れです。儲かる商品をどうやって探すか、また、いかに効率よく仕入れるか、という問題に、「違和感」という手法は答えを与えてくれるでしょう。
本書は「仕入れの方法」に特化し、「違和感」を中心に深く、詳細にその考え方を解説しています。そもそもなぜ儲かる商品は生まれるのか、誰がそれを生み出しているのか、そのメカニズムはどのようになっているのかなど、違和感の裏側にある考え方までを紹介しています。その考え方に、あなたもぜひ触れてみてください。