コンピュータの頭脳と例えられるCPU。CPUを動かすためには、CPUが解釈して実行できる機械語の仕様を定めた、命令セットアーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)と呼ばれるものが必要となります。命令セットアーキテクチャ市場はIntelとArmがほぼ独占しており、現在使われているパソコン、スマホや各種サーバには2社のいずれかによるISAが使われているといっても過言ではありません。
そうした状況下で約10年ほど前の2010年、RISC-Vと呼ばれるオープンソースのISAの開発が始まりました。例えばARMのISAを利用するためには高額のライセンスフィーが必要となりますが、RISC-Vを利用することで、それが無償となります。またRISC-Vはカスタマイズも自由に行えますので、たとえば特定領域に特化して設計されたプロセッサDSA(Domain Specific Architecture)の開発も可能です。