安くて速いGoogleのパソコン Chromebookって何だ!?

最近テレビのCMなどで見かけるChromebookとはどんなパソコンなのでしょう? 名前は聞いたことがあるけど、実際にはよく分からないという方も多いかと思われます。ここでは、Chromebookの特徴とWindowsパソコンとの違いについて解説します。

Chromebookとは?

Chromebookは、オペレーティングシステム(OS)にGoogleが提供しているChrome OSを搭載したパソコンです。Windowsパソコンと比べると起動が10秒程度と早く、バッテリーが10時間近く持つものもあり、本体価格も数万円からと安いのが特徴です。日本では、Acer、ASUS、HP、Lenovoといったメーカーから発売されています。

キーボードを搭載したChromebook
キーボードを搭載したChromebook

Chromebookの多くはノートパソコン型で、キーボードとタッチパネルが備わっています。キーボードを取り外してタブレットとして使えるモデルもあります。また、インターネットに接続して使うことが前提となっており、アプリケーションやデータはクラウド経由で利用できます。そのため、本体のストレージ容量は少なめです。周辺機器もパソコンと共通して使えるものが多く、マウスやプリンタなども利用可能です。多くの機種がWebカメラを内蔵しているため、Zoomなどのビデオ会議でも利用できます。

タブレット型のモデルもある
タブレット型のモデルもある

このように、高機能ながらも手軽に使えるのがChromebookの特徴です。文部科学省の提唱する「GIGAスクール構想」では学校で児童や生徒1人1台の端末が提供されていますが、その選択肢としてもChromebookが採用されているケースが多くあります。

Windowsパソコンとは何が違う?

Chromebookのアプリの多くはWebブラウザのGoogle Chrome上で動作し、GmailやGoogleマップ、GoogleドライブといったGoogleのWebサービスやストレージサービスを効率よく利用することができます。なお、当然ながらWindowsのアプリケーションは利用できません。そのかわり、多くのChromebookではAndroidスマートフォン用のアプリケーションが利用できます。

Windowsパソコンは、大容量のストレージと高速なCPUで、動画の編集や高解像度の3Dゲームなどが行えますが、その分起動が遅かったり、値段も高くなったりといった点があります。そういった機能を利用しなければ、Chromebookの方が動作も軽く快適に使えます。

また、Webの閲覧に関してもChrombookのGoogle ChromeはWindowsパソコン版と同等の機能を持つため、Googleのサービスもパソコン版と同様のものが利用できます。Officeのアプリケーションは使えませんが、Web版のOffice Onlineであれば利用可能です。

ただし、Chromebookのキーボードは独自のキーがあり、キーの配列がWindowsパソコン用とは異なるものあるので、その点は注意が必要です。

以上を踏まえると、文書作成やWeb閲覧、メールのやり取りが中心の場合は、Chromebookが適していると言えるでしょう。とくにふだんからGoogleのサービスを利用している場合は、持ち歩き用のパソコンやサブマシンとしての利用もおすすめです。

今すぐ使えるかんたん Chromebook入門では、初めてChromebookを使う人を対象に、初期設定から基本操作、アプリケーションの使い方までを手順操作でわかりやすく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。