Pythonがプログラミング言語の人気ランキング1位に!
Pythonは1991年にGuido van Rossum氏が公開して以来利用されてきたプログラミング言語で、WebアプリケーションフレームワークDjangoを使ったWebシステム開発や科学計算などで長らく利用され、人気を博してきました。
最近では、機械学習、ディープラーニング、AIなどの用途で用いられるケースが増え、さらにビジネスパーソンの間にも業務の自動化用途で利用したいというニーズが高まり、また日本では基本応報技術試験でもPythonが採用されるなど、ユーザーの裾野がさらに大きく広がっているようです。
世界的に見ても、TIOBE Software社が世界中の検索エンジンを利用して行っている調査によると、2021年11月時点でPythonの人気は他の言語をおさえて1位になっています
プログラミング言語ランキングでPythonが1位に(2021年12月時点)
(https://www.tiobe.com/tiobe-index/より)
Pythonの人気推移
(https://www.tiobe.com/tiobe-index/より)
開発を支えてくれるライブラリと充実したドキュメント
Pythonは汎用性が高い言語で、前述のようなさまざまな用途で使われています。標準ライブラリが充実しているため、シンプルなコードでやりたいことが実現できますが、標準ライブラリにほしい機能がない場合は、PyPIというパッケージインデックスサービスからサードパーティパッケージを入手することもできます。
こうしたPythonの特徴を踏まえて利用することで、Pythonは一度習得すれば幅広い用途で利用でき、コストパフォーマンスも高いですが、活用するには、Pythonの文法や、利用頻度の高いライブラリの使い方について把握、理解しておく必要があります。
そうした際に利用できる情報リソースとして、Pythonには文法や標準ライブラリを解説している公式ドキュメントがあります。このドキュメントは英語で書かれていますが、有志による和訳が活発に行われており、ほとんどの情報を日本語で読むことができます。
サードパーティパッケージのドキュメントもオンライン上で読むことができます。これらのリソースを日頃から利用することで、Pythonのポテンシャルを生かした開発がしやすくなりますが、情報量が非常に多いため、この中から自分に必要な情報を探し出すのは少々骨が折れる作業です。
そんなときにお薦めしたいのが『Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python実践レシピ』です。同書では、日本のPythonコミュニティで活躍している著者による執筆、Pythonエンジニア育成推進協会監修のもと、Pythonの基本であり、入門書では取り上げられることが少ない重要トピックと、Pythonプログラミングでよく利用する標準ライブラリ、サードパーティーによるライブラリについて、使い方をわかりやすくまとめています。
各節の解説では、それぞれ著者の経験に基づいた「周辺知識」、「よくあるエラー」などを載せ、実際のプログラミングで活かせる情報をより充実させています。普段から手元に置いて、Pythonプログラミングの支えとして常用できる内容、構成となっています。