ノーコード(=プログラミングなし)でどこまでできるのでしょうか?
Google AppSheetというノーコード開発ツールで実際に作成してみた感想は、慣れれば“恐ろしく”簡単に構築できますが、慣れるにはそれなりに大変です。
どんなものが作れるの?
ここでは顧客からの問い合わせ管理を例にします。コールセンターを運営しているような企業では、すでにCRMシステムなどを活用していますが、そこまでの規模ではない場合、電話やメールの対応履歴は、担当者だけが管理しているか、もしくは1つのスプレッドシートを台帳にして管理しているのではないでしょうか。
このような状況を前提として、Google AppSheetであれば図1と図2のような「カンバン式問い合わせ管理アプリ」を30分程度で作成できてしまいます。問い合わせのステータスを「未対応」「対応中」「対応完了」に分類してカンバン方式で表示しています。
図1 PC&タブレット向け
図2 モバイル向け
プログラミングは一切していませんが、表示データを選別するために関数の書き方を工夫したり、カンバン方式で表示するためのテクニックが必要です。実感として、やろうと思えばなんでもできるけれど、その分の設定方法は奧が深いです。
モバイルデバイスを簡単に連携できるので、QRコードを使った在庫管理アプリや位置情報を使った入退室管理アプリなどもアイデア次第で作成できます。ぜひ、みなさんも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
なお、Google AppSheetは開発やテストは無料ですが、10人以上で本格的に使う場合にはライセンス料が発生します。