いきなり清書、ダメ、ゼッタイ
さらさら〜、と何気なしに描くだけでむちゃくちゃ上手。そんな人に憧れる気持ち、わかります。でも、それができるのは残念ながら達人だけ。絵が苦手……、絵心がなくて……という初心者の方は、間違ってもその方法を選択してはいけません。
ではどうすればいいのか?実は、「いきなり清書」ができる達人たちですら、あえてその方法を選択しない人も多いようです。いきなり清書をすると、全体のバランスが崩れたときに、イチから描き直さなければいけないからです。なので、多くの達人たちは次の方法を取っています。
ラフに描いたものから、少しずつブラッシュアップすること
それが、達人、初心者問わず、絵を描くことの基本中の基本なのです。
図1 「いきなり清書」ができるのは達人だけ
棒人間からはじめよう
どんなに絵が苦手でも、「棒人間なら……描けそう!」と思いませんか?まずはそこからはじめていきましょう。棒人間を描き、それを土台にして少しずつブラッシュアップすればいいのです。
棒人間を描くときのポイントは、頭部を基準に、しっかり比率を測りながら描くこと。棒人間はキャライラストの土台ですから、土台が決まっていれば「変なイラスト」にはなりにくいですし、あとの作業も効率的に進みます。
図2 「頭部」をものさしにして棒人間を描く
一歩一歩すすめば、うまくいく
棒人間が描けたら、次はシルエットをつくるイメージで肉付けし、そして最後は清書です。
- 目、鼻、口はどう描けばいいのか
- 髪はどう描けばいいのか
- 肉の部分はどのようなふくらみ方をしているのか
人間らしくみせるコツと方法も、本書ではていねいに解説しています。絵心ゼロでも、一歩すすめば大丈夫。キャライラストを描きたいけど描けなかった方、本書の方法を、ぜひ試してみてください。
図3 棒人間から肉付け、清書と進んでいく