「ノンプログラマーでも業務効率化したい!」

業務効率化の高い壁

みなさんの会社で、重要だけれど、どうしても時間と人手がかかってしまう業務はあるでしょうか? ⁠手書きの帳票をExcelに手入力」⁠複数の店舗の売り上げを毎晩集計」⁠新商品の評判をSNSで逐一チェック」……。繰り返し発生するもの、かつある程度流れが決まっているものなら、昨今のIT化の流れに乗って自動化したいところです。

ただ、いざ自動化するとなると、必要になってくるのがITの知識、とくにプログラミングです。ITの知識がない人は、何から手を付ければ良いのか、無数にあるプログラミング言語のどれを使えば良いのか、途方にくれることでしょう。会社に情報システム担当者がいれば、そしてその人がプログラミングに精通していれば話は早いのですが、エンジニア不足が叫ばれる昨今、そうはいかない会社がほとんどでしょう。また、システム会社に発注する、プログラマーを新規採用するのも、ハードルが高く感じてしまいます。

そんな中、頼もしい味方になってくれるのが、⁠ノーコード」「ローコード」と呼ばれるツールです。ツールによっては1行もコードを書くことなく、ドラック&ドロップといったマウスの操作だけで業務の自動化、アプリケーションの開発を実現できてしまいます。機能やUI(ボタンなど)のパーツがあらかじめ用意されており、それらを組み合わせることでアプリを作り上げるイメージです。

ノーコード/ローコードのためのMicrosoft Power Platform

Microsoft Power Platformは、⁠Power Apps」⁠Power Automate」⁠Power BI」⁠Power Virtual Agents」の4つのサービスから構成される、ローコード開発プラットフォームです。とくに、ローコード開発ツールであるPower Appsのキャンバスアプリ機能を使えば、白紙のキャンバスに絵を描くように、ドラック&ドロップによるパーツの配置とExcelのような関数を用いて、ローコードでアプリが開発できます。これで面倒な業務をアプリにしてしまえば、圧倒的な効率化を達成できるでしょう。

Power Appsに加え、パソコン操作を自動化できるRPAツールのPower Automate、データの収集・加工・分析ツールのPower BIを組み合わせれば、業務の更なる自動化、さらには新しい価値の創出(DX)も狙えます。

またMicrosoft製ということで、普段の業務でよく使うOffice製品との相性も抜群です。

現場でよくある業務を「レシピ」として提供

『Microsoft Power Platformローコード開発[活用]入門』は、Microsoft Power Platformの導入を考える情報システム担当者、プログラミングの知識はないけれど業務のアプリ化・作業の自動化を行いたいビジネスパーソンなどの方に向け、各サービスの基礎から具体的なアプリの作成方法までを、サンプルアプリの「レシピ」として解説しています。紹介しているレシピとしては、⁠スマホから写真で作業報告」⁠書式をそろえて帳票出力」⁠自動返信機能付き問い合わせフォーム」など、⁠あるある⁠なものばかり。まずは本に書いてあるとおりにそのまま作って、流れや勘所を押さえましょう。慣れてきたら、自分の所属する会社の業務に合わせてアレンジしましょう。当初考えていたよりもずっと簡単に、業務の自動化が達成できるはずです。