現在、ビッグデータとそれを分析するAI(人工知能)によって社会が大きく変化しています。そして、そういった社会に対応できる人材の育成が求められています。
政府は「数理・データサイエンス・AI」に関する基礎的な能力及び実践的な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を創設しました。
この認定制度は、学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、それを適切に理解し、活用する基礎的な能力(リテラシーレベル)や、課題を解決するための実践的な能力(応用基礎レベル)を育成するため、数理・データサイエンス・AIに関する知識及び技術について体系的な教育を行う大学等の正規の課程(教育プログラム)を文部科学大臣が認定及び選定して奨励するものです。
大学・高等専門学校において、文系・理系を問わず全ての大学・高専生が、初級レベルの「数理・データサイエンス・AI」を習得することが目標として掲げられました。
このような流れを受けて、数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム(大学等における数理・データサイエンス・AI教育推進の中心となっている団体)では、2020年にモデルカリキュラムを策定し、発表しました。
リテラシーレベルのモデルカリキュラムは次のような内容です。
表1 リテラシーレベルのモデルカリキュラム
認定を受けた大学や短大、高専は2021年度が67校、2022年度が139校と増えています。
デジタル社会において「読み・書き・そろばん」的な素養であるAIデータサイエンスのリテラシー教育はこれからさらに広がっていくでしょう。