拝啓
初夏の候、大学一年生の皆様におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
あいさつ文、さらりと書けますか?
さて、突然ですが、Wordにはこのような「あいさつ文」をかんたんに挿入できる機能があるのをご存知でしょうか。
まずは、[挿入]タブの[テキスト]グループにある、[あいさつ文の挿入]をクリックしてみましょう(図1)。「あいさつ文」ウィンドウを開くので、あとは目的に合った言葉遣いを選んで[OK]を押すだけです(図2)。私のように「6月って何の候だっけ?」となっても、「月」を選択すると時期に合った表現を提案してくれます。
図1 [あいさつ文の挿入]
図2 「あいさつ文」ウィンドウ
「あいさつ文なんて大学で書く機会ないよ!」と思った方もいるかもしれませんね。でも例えば、図3のような文書が数年後には必要になる可能性もありますし、練習しておくに越したことはないはず。楽しいキャンパスライフなんてものは、あっという間なのですから(遠い目)。
図3 「演習2-1-8」の作例(本書p.52より)
大学生活でICTスキルは意外と必要
この例では、就職活動での応募書類を取り上げましたが、他にも授業のレジェメやゼミ合宿の案内など、大学生活では文書をWordで作成する機会が少なくありません。また、調査の結果得られた大量のデータを集計・加工するために、Excelを使用することもあるでしょう。さらに、PowerPointでスライドを作成し、研究成果を発表するような場面も出てくるかもしれません。
つまり何が言いたいかというと、これらのソフトを使いこなすスキルは、皆様が大学生活を送る上で必要不可欠だろうということです。『[演習]アカデミックスキルとしてのICT活用 第2版』では、学部にかかわらず求められる基礎的な「アカデミックスキル」として、Word・Excel・PowerPointの活用法を解説しています。本書が皆様の輝かしいキャンパスライフの一助となれば幸いです。