ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)受けよう!

ディープラーニングG検定とは?

ディープラーニングG検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が行っている、AI・ディープラーニングの活用リテラシー習得のための検定試験です。ディープラーニングをはじめとするAIに関するさまざまな技術やビジネス活用のための基礎知識を有するかどうかを確認する検定です。ディープラーニングG検定は、AIでビジネスをする人を対象としています。G検定を取得することで、⁠AIで何ができて、何ができないのか」⁠どこにAIを活用すればよいか」⁠AIを活用するためには何が必要か」などがわかるようになります。また、AI技術者と打ち合わせをする際に、技術者が何を話しているかわからない、技術者に何を伝え、何を依頼すればいいかわからない、といったことから脱却できるようになります。

どんな人がG検定を受検するか?

では、G検定はどのような人が受検しているのでしょうか?

G検定は、AIをビジネスに活用する層をターゲットにしています。しかし、受検者はIT業界で働いている方が多いようです。日本ディープラーニング協会が公表しているG検定の資料によると、年齢は20代30代で、IT業界で働いている人で、研究開発やシステムの企画をしている人が多いようです。⁠ディープラーニングやAIについて知らなければまずい」という層が多数受けているとみられます。その他、製造業や金融・保険・不動産業の方も多く受けているようです。これからAIが普及するにつれて、もっとさまざまな業界の人の比率も上がっていくかもしれません。

どうやって受検するの?

試験は自宅のパソコンで行います。試験会場まで行かなくても自宅で気軽に受検できます。また、いままでG検定は4か月おきの年3回の試験でしたが、2023年の5月から2か月おきに実施されるようになりました。回によっては2日間実施することもあります。かなり受検しやすい試験になりました。

試験では、200問程度の多肢選択式の問題を120分で解答していきます。

試験の料金は一般13,200円で、学生は5,500円で、学生にはやさしい料金です。さらに試験に失敗して再受験をする場合、半額になります(一般6,600円、学生2,750円⁠⁠。

どうやって学習していくか?

G検定の学習をするには、日本ディープラーニング協会監修の「ディープラーニングG検定公式テキスト第2版」⁠翔泳社刊)を読むのが必須です。読んで覚え、章末問題を解いて学習する。これが基本です。

G検定の試験は120分で約200問。さまさまなタイプの問題がありますが、単純計算で1問当たり36秒で問題を解かなければなりません。日本ディープラーニング協会のホームページにはわずかですが過去問題が公開されていますが、G検定の過去問題は非公開です。

そこで問題に慣れ、解いていく力をつけるには、問題集を使うしかありません。

「最短突破 ディープラーニングG検定問題集 第2版」⁠技術評論社刊)「徹底攻略 ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版」⁠インプレス刊)などの問題集を読んで学習していきます。

日本ディープラーニング協会のホームページの「合格者使用参考書」を見ると、公式テキストと上記の問題集を使って学習している人が多いようです。

「どうしても公式テキストに書いてあることがわからない」⁠もう少し詳しいことを知りたい」という場合は、各社から出版されている「G検定のテキスト」「G検定のテキスト&問題集」などを参考にして学習していきます。

書籍以外にもG検定のEラーニングがたくさんあります。書籍を読むよりも動画やWebで学習したほうがよい、講師に質問しながら学習したい、という方は、Eラーニングがよいでしょう。

「ディープラーニングG検定 法律・倫理テキスト」について

ディープラーニングG検定の法律・倫理分野に絞ったテキストです。公式テキストにも法律・倫理の内容は書かれていますが、さらに突っ込んだ内容となっています。

書籍には、日本ディープラーニング協会の監修・協力を得て、G検定の法律・倫理分野の過去問題が多数収録されています。どのような問題が出題されているのか、つかむのに最適です。

G検定の試験対策だけではなく、一般のAIビジネスにも役立ちます。

AIビジネスやAI開発をする上でどうしても知らなければならない法律や、考えなければならない倫理の問題があります。問題があった場合、法務部門や弁護士などに相談すればよいのですが、なにを相談すればいいのか、いったい法律的にあるいは倫理的に何が問題なのか、まったくわからないことがあります。書籍では法律の専門家向けではなく、AIビジネスで知っておくべき法律や倫理について基礎から解説しています。著作物とAI、⁠いまChatGPTなどで話題になっている)AI生成物の著作権といった著作権法、個人情報保護法、特許法、不正競争防止法、独占禁止法、契約、倫理一般についてやさしく解説しています。AIがらみの法律の基礎を知りたい人にぴったりのテキストです。

ぜひ、ディープラーニングG検定を取得して、AIの基礎を身につけましょう。