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このPayPayサービスを支えているデータベースの1つが TiDB です。PayPayのオウンドメディアの記事によれば、2019年ごろから段階的に導入が進められたようです[1]。

TiDBが使われている分野
バーコードを読み取ってから
TiDBの公式サイトを見ると、フィンテック業界やeコマース業界での導入を特に後押ししている印象です。分散型ならではの水平スケールのしやすさと障害耐性に加え、RDBMSと同じようなトランザクション処理による強い整合性が求められる分野では、今まさに、従来型のデータベースの課題を解決できる新技術が望まれているのでしょう。
特に、すでにKubernetesを基盤に採用しているような大規模クラウドサービスの場合は、分散処理を前提としたデータベースであるTiDBの導入は比較的取り組みやすいのではないかと思います。
ゲーム業界もTiDBに注目しているようです。激しいトラフィック増減に対処するには、スケールのしやすさは欠かせません。TiDBの事例記事では技術者の期待感がうかがえます[2]。また、リソースが限られるスタートアップ企業でも、将来的な利用拡大を見越して、運用管理の負担が少なく始められるTiDB Cloudを採用する事例もあるようです[3]。
データベースに限界を感じてきたら検証を
もちろん、TiDBが万能なわけではなく、従来のRDBMSやNoSQLのほうがよい場合もあります。分散データベースゆえの複雑さは学習コストや運用コストに跳ね返ってくるので、導入には十分な検証が必要です。
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