週刊Webテク通信

2010年9月第4週号1位は、インターネットの将来に、Webデザイナーの場所はあるのか? 気になるネタは、期待の「ATOK」iPhoneにやってきた!!

ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2010年9月20日~9月26日の間に見つけた記事のベスト5です。

1. Does The Future Of The Internet Have Room For Web Designers? - Smashing Magazinehttp://www.smashingmagazine.com/2010/09/24/does-the-future-of-the-internet-have-room-for-web-designers/

インターネットの将来に、Webデザイナーの場所はあるだろうかという記事です。

  • iPhoneなどのスマートフォンでは、コンテンツはアプリで見ることが多く、ブラウザで見ることはほとんどない
  • WordPressで作られたモバイルサイトを見ると、数種類の決まったテンプレートが使われているだけだ

ということから、重要なのはコンテンツで、デザインはそれほど重要視されていないことが説明されています。

実際のWebサイトを必要とせずに、直接データを取ってきて表示するデバイスも登場してきます。たとえば、Google TVはサイトにアクセスすることなく、ビデオコンテンツを引っ張ってきて表示します。

コンテンツを配信するプラットフォームとして有力なのが、TwitterとFacebookとGoogleで、こういった一握りの仲介役を通してコンテンツが配信されるのが主流となっていくとのことです。

よって、企業は完全オーダーメイドのサイトを作るのにお金をかけなくなり、テンプレートを使ったデザインを採用し、GoogleやFacebook、Twitterでコンテンツを配信することを選ぶだろうと予想しています。

最後に勝つのはコンテンツクリエイターで、アプリケーション開発者もたぶん勝てるだろうという結論になっていました。Webデザイナーにとっては考えさせられる内容ですが、きっとWebデザイナーが勝てる道もあると思います。その道は日本とアメリカでは違うかもしれませんしね。

図1 コンテンツこそが重要な時代に、Webデザイナーの場所はあるのかという記事
図1 コンテンツこそが重要な時代に、Webデザイナーの場所はあるのかという記事

2. 国産のWebデザインギャラリーサイトが一番参考になるのでまとめた - かちびと.nethttp://kachibito.net/web-design/japanese-design-gallery.html

日本向けのサイトを作るなら、やはり日本のWebデザインが参考になるということで、国産のギャラリーサイトを多数紹介しています。

モバイルサイトのギャラリーや、見出しデザイン、ロゴデザインを集めたサイトも紹介されていました。

図2 国産のWebギャラリーサイトのまとめ
図2 国産のWebギャラリーサイトのまとめ

3. Top 10 Free Poll and Survey Widgets for your Website :Speckyboy Design Magazinehttp://speckyboy.com/2010/09/23/top-10-free-poll-and-survey-widgets-for-your-website/

サイトに埋め込むことができる投票システムのガジェットを10個紹介しています。全て海外のもので、日本語が通るかどうかは分かりません。

ちなみにGoogleドキュメントのスプレッドシートを使って、簡単な投票システムを作ることができます。Googleアカウントを持っていれば無料ですぐ使えるのでおすすめです。

図3 フリーの投票システム十選
図3 フリーの投票システム十選

4. 62 High Quality HTML / CSS Web Templates Of 2010 For Free Downloadhttp://bestlistoflists.com/62-high-quality-html-css-web-templates-of-2010-for-free-download.html

フリーのWebデザインのテンプレートを多数紹介しています。HTML/CSSデザインのテンプレート配布サイトから、デザインの優れたものをピックアップしたものです。

図4 フリーでハイクオリティのHTML/CSSテンプレートいろいろ
図4 フリーでハイクオリティのHTML/CSSテンプレートいろいろ

5. CSS3 Support in Internet Explorer 9http://www.impressivewebs.com/css3-support-ie9/

Internet Explorer 9のCSS3への対応状況を表にまとめてあります。旧バージョンでの対応状況も見ることができて便利です。

図5 IE9でのCSS3のサポート状況
図5 IE9でのCSS3のサポート状況

そのほか先週の記事から、Google関連の記事を2つ紹介します。

先週の気になるWebサービス

Nice Sharing - Combine Multiple URLs into single URLhttp://www.nicesharing.com/

2つのサイトを同時に表示する1つのURLを生成できるサービスです。ブラウザのウィンドウを2つに区切って、2つのサイトを同時に見ることができます。

用途の一番手に挙がっているのが、FlickrやPicasaのアルバムにBGMを付けることでした。1つ目のサイトにアルバムのページを指定し、2つ目のサイトにYoutubeやMP3ファイルなどを指定します。2つ目のサイトは表示しない設定をすれば、BGMを聞きながらアルバムを見られるということです。ちょっと微妙な使い方ですね…。

そうやって作ったBGM付きアルバムのURLをTwitterなどで人に知らせることが可能ということがポイントなんでしょう。なるほど。

二つの画面は分割する幅(あるいは高さ)をパーセントで指定できます。カンマ区切りでURLを列挙するとランダム表示されるそうです。

同じ企業の日本サイトと英語サイト、Webサービスとその解説サイト、そっくりとウワサのあのサイトとこのサイトなどの組み合わせで表示させると面白いかもしれませんね。

図6 2つのサイトを1つのURLにまとめるサービス
図6 2つのサイトを1つのURLにまとめるサービス

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