2015年4月第4週号 1位は、スタイルタイルでデザインを円滑に進める方法、気になるネタは、女子高生の間で不思議な透明画像「インスタインマイハンド」が流行中

ネットで見かけたWebテク（Webテクニック・Webテクノロジー）記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2015年4月13日～4月19日の間に見つけた記事のベスト5です。

HTML＆CSSのスタイルタイル（Style Tile）を、デザインの初期段階でどう使うのかを解説した記事です。

スタイルタイルは、配色やフォント、UIエレメントなどのデザイン見本用テンプレートです。クライアントにデザインテイストを選んでもらうために、ページ全体のモックアップを複数パターン作成するのは大変だということから考えられたものです。

スタイルタイルを使うことで、デザインのパターンを試行錯誤するのもスピードアップしますし、クライアントとのやり取りも円滑に進むということですね。

この記事では、スタイルタイルのテンプレートを配布している記事へのリンクなど、関連記事へのリンクがいろいろと紹介されていました。

Webデザインにおいてホワイトスペース（ネガティブスペース）をどう活用するかを解説した記事です。

最後の締めの文では、ホワイトスペースを人間にとっての睡眠や水に例えていました。健康に生きていくには不可欠なものだけど、多すぎても不快になるということです。

ミニマルなWebデザインを多数掲載したギャラリーです。

ホワイトスペースを活用した実例として、参考になりそうなデザインが並んでいます。

Sketchを使ってレスポンシブWebデザインを行うケーススタディです。

最初の段階で、スタイルタイルを使ってデザインするという説明が出てきました。ここでも、スタイルタイルが出てきましたね。

レスポンシブWebデザインの場合、フレームワークをベースにモックアップから作るという方法もありますが、この記事を参考にSketchを使ってデザインの検討をしていく方法も良さそうです。

賞を受賞したWebデザインを集めたギャラリー記事です。

ポートフォリオサイトや企業サイトなど40サイトが紹介されています。

そのほか、最近の記事の中から、気になるニュース記事を紹介します。

先週の気になるWebサービス

Cheatographyは、チートシートの共有サービスです。自分でチートシートを作って公開できますし、他の人が作ったチートシートを探して利用するのもいいでしょう。

チートシートとは「カンニングペーパー」のことなのですが、テクノロジー系ではショートカットキーやよく使うコードやコマンドなどを1ページにプリントアウトできる程度にまとめたものを指します。たとえばこのサービスで「Photoshop」で検索すると、キーボードショートカットのチートシートが見つかりました。

このサービス上でチートシートを作る場合、一項目ずつフォームに入力していく必要があるので、ちょっと面倒そうでした。別途作ったPDFなどをアップロードすることもできるので、自分で何かしらのソフトを使って作れる人はその方が楽そうです。

インスタグラムの自分のホーム画面のスクリーンキャプチャを、半透明にして手に持っているように合成した写真「インスタマイハンド」がはやっています。インスタグラムに限らず、Facebookなど別のサービスのキャプチャ画像を使っているものも見かけますね。

Photoshopを使えば簡単にできる合成ですが、「⁠PicsArt Photo Studio」というiOSとAndroid両方で使える無料アプリで作る方法が広まっています。このアプリのダウンロード数は飛躍的に増えたんではないでしょうか？

この「インスタインマイハンド」にしろ、VineやMixChannelへの動画投稿にしろ、若者たちはスマホを何かをクリエイトするツールにも使っていることは、いい傾向だと思います。

なお、「⁠インスタマイハンド」と入力しようとすると「イン須玉違反度」と変換されて、ちょっとウケました。