週刊Webテク通信

2015年6月第3週号1位は、なぜWebデザインは終焉を迎えつつあるのか、気になるネタは、Apple Musicはヒットとなるか?

ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2015年6月8日~6月14日の間に見つけた記事のベスト5です。

1. Why Web Design is Dead | UX Magazinehttp://uxmag.com/articles/why-web-design-is-dead

なぜWebデザインは終焉を迎えつつあるのかを解説した記事です。

以下の5つの兆候がまとめられていました。

  1. テンプレートによるコモディティ化
  2. Webデザインのパターンは成熟した
  3. 自動化と人工知能はすでに実用的になっている
  4. Facebookページが新たなスモールビジネス向けのホームページとなっている
  5. モバイルがWebを終わりにする

こういった意見はかなり以前からありますし、モバイルデバイスの普及でWebデザインのありかたも変わりつつあります。Webデザイナーの時代は終わりUXデザイナーの需要が増えるという指摘も、確かにそうなのかもしれません。

技術やノウハウを活かした次のステージへの準備をすることも必要かもしれませんね。

図1 Webデザインが終焉を迎えつつある理由
図1 Webデザインが終焉を迎えつつある理由

2. 4 essential elements of successful UX design | Webdesigner Depothttp://www.webdesignerdepot.com/2015/06/4-essential-elements-of-successful-ux-design/

成功するUXデザインに不可欠な4つの要素をまとめています。

  1. 価値
  2. ユーザビリティ
  3. ふさわしさ
  4. 望ましさ

主にモノを販売するECサイトを想定したUXデザインに関する内容でした。

図2 成功するUXデザインに不可欠な4つの要素
図2 成功するUXデザインに不可欠な4つの要素

3. Material Design: Why the Floating Action Button is bad UX design - Tech in Asia - Mediumhttps://medium.com/tech-in-asia/material-design-why-the-floating-action-button-is-bad-ux-design-acd5b32c5ef

マテリアルデザインのフローティングアクションボタンが、UXデザインとして良くない理由をまとめています。

  • 没入感を削いでしまう
  • 目立つことで邪魔になる
  • 頻繁に使う機能ではない
図3 フローティングアクションボタンの悪い点
図3 フローティングアクションボタンの悪い点

4. 36 Inspiring Website Layouts for Books & Libraries - DesignM.aghttp://designm.ag/web-designs/36-website-layouts-for-books-libraries/

図書館予約のサイトや書籍や本の作者のPR用サイトなど、本に関するWebデザインを集めたギャラリーです。

本をどうやって見せていくかの参考になりそうです。

図4 本に関するWebデザインのギャラリー
図4 本に関するWebデザインのギャラリー

5. 2015 LogoLounge Trend Report on LogoLounge.comhttps://www.logolounge.com/article/2015logotrends

2015年のロゴデザインのトレンドをまとめた記事です。トレンドごとに実例と解説が掲載されています。

この「LogoLounge」サイトではロゴのトレンドを毎年まとめているようで、Current Logo Trendのカテゴリから昨年以前のトレンド記事も見ることができます。

図5 2015年のロゴデザインのトレンド
図5 2015年のロゴデザインのトレンド

そのほか、最近の記事の中から、気になるニュース記事を紹介します。

先週の気になるWebサービス

Android ‐ Which Phonehttps://www.android.com/phones/whichphone/

Googleが提供する、Androidスマートフォンの機種選びを手助けするためのサービスです。日本での機種選びには役に立たないかもしれませんが、サイトのデザインやナビゲーションなど参考になるところがいろいろあります。

写真を撮る、音楽を聴く、Webブラウズなど、スマートフォンを使う目的を選び、その使用頻度などを聞かれるのでそれに答えて、というのを何度か繰り返すとオススメのスマートフォンが選ばれるという内容です。さらにそこからサイズや値段などで絞り込むことができます。

特に目新しい見せ方ではないのですが、全体的によくデザインされていて気持ちがいいです。レスポンシブデザインの実例としても非常によくできているので、ぜひPCサイズとスマホサイズとを見比べてみてください。

図6 Androidの機種選びを手助けするためのサービス
図6 Androidの機種選びを手助けするためのサービス

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