はじめに
検索エンジン大手とECサイトの巨人が合併して、
グーグル社によるユーチューブ、
EPIC2014では次のようなことが示唆されていました。
合併した両社はプラットフォームを統合して、
人間関係、 属性、 消費行動、 また趣味に関する詳細なナレッジを把握するようになり、 コンテンツ、 そして広告の包括的なカスタマイズを実現するようになる。 あらゆる情報ソースから事実や文章を自動的に抜き出して、
それらをふたたび組み合わせることで、 新しいコンテンツを動的に作り出し、 それらをサービス化するようになる。既存のマスメディアはこれを阻止しようとするが...
これらはあくまで、
インターネット環境の変化
すでに2010年以降に向けての変化の下地はできてきているようです。キーポイントを挙げてみたいと思います。
ブロードバンドの進化
総務省の発表によれば2007年12月末のインターネット接続回線の内訳はFTTH
高速接続環境がもはや当たり前になり、
検索連動型広告の出現
アドワーズ、
これまでの広告モデルは、
例えばポータルサイトにおいて、
「検索する」
ユーチューブに代表される動画配信サービスの登場
投稿画像+検索といったモデルがビジネスの可能性があることを世界中に示しました
ユーチューブの浸透した理由はそれまでの動画配信モデルと違って、
iPod/iPhoneに代表される新情報端末の登場
TVがネット化するか、
2008年はiPhoneの登場、
また、
オープンソーステクノロジーの観点から見ると、
ここでは3点挙げてみましょう。
- (1)
新しいモデル - 特定の企業が独占する閉じた世界ではなく、
ソースコードが公開され、 バグフィックスや改良が有志の手によって行われる。 Wikipediaもプログラム開発ではありませんが、 同じモデルであると言えるでしょう。 - (2)
優れた技術が無償または安価に手に入る - ベンチャー企業にとって初期コストが低下し、
優れたサービスを早期にリリースすることができるようになってきています。しかも、 技術レベルは高く、 安定しています。日本でもほとんどのネット系企業はLAMP (Linux、 Apache、 MySQL、 PHP) に代表されるオープンソフトを利用している事実があります。 - (3)
優秀なコードが優秀な技術者を育てる - 優秀なコードや設計思想を学べることで、
機会に恵まれなかった才能が育つ土壌が広がってきています。コンピュータの世界、 特に"創造的"なソフトウエアの設計や実装能力は個人の能力が大きい分野です。一部の企業や研究所に従属していないと触れることのできなかった素晴らしいソースコードにアクセスできるということは新しい才能の出現を促進するでしょう。
IPネットワークの浸透
インターネットの通信は基本的にIPネットワークの上で成り立っています。あらゆる端末がIPで相互通信できるようされることにより、
Web 2.0に見る消費者参加型メディアの出現
社団法人日本広告主協会・
SNS、
P2Pネットワークも双方向のコミュニケーションの新しいサービスを切り開くかも知れません。
インターネット広告の変化
前述のインターネットの変化は既存のマスメディアや広告会社、
実際にインターネット上のビジネスの収益源は次の3つです。
- 広告
- ECサイトに代表されるネット販売
- 利用料などの課金
電通総研の2007年4月の発表によると、
advertising - 「The placement of announcements and persuasive messages in time or space purchased in any of the mass media by business firms, nonprofit organizations, government agencies, and individuals who seek to inform and/ or persuade members of a particular target market or audience about their products, services, organizations, or ideas. 」
(特定のターゲットのマーケットまたはオーディエンスに対して製品、
サービス、 団体やアィディアを伝達・ 訴求するために企業、 非営利団体、 政府期間、 個人によってマスメディア内のいずれかに購入されたスペースに説得力のあるメッセージを置くこと。)
広告の定義
前に述べたようにこの定義は広告を出稿するまたは提供する媒体側の発想に立っています。
しかし、
これまでとこれからの広告モデル今後は広告モデルのあり方も片方向ではなく双方向、
インターネット広告も、
次回は