クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第1回桜を描こう!

春です。桜の季節がやってきました。春は卒業・入学、人事異動、出会いと別れの季節でもあります。桜の花のグリーティングカードを作って大切な人へ送ってみませんか。

第1回はカードのデザインに使う⁠桜⁠をAdobe Illustratorを使って描いてみます。一般的な技法を使って作っていきますので、ベクター系のドローツール(ベジェ曲線を扱うことのできるアプリケーション)であればIllustratorでなくても、応用がきくと思います。

基本の桜を作りましょう

まず、基本となる桜の花を描きます。

  1. ペンツールを使って花びらの片側を描きます。垂直線を引いておき、ガイドとして利用するとよいでしょう。

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  2. ガイドを中心にリフレクト(反転)ツールで反転した複製を作り、重なり合ったポイントを連結します。

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  3. 花びらの下部を中心にして回転ツールで複製します。角度「72°」を入力してコピーすると形が整います。

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  4. これで、基本の形ができました。

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  5. スターツールで花の中心から輪郭まで星形を描きます。

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  6. 個々のポイントを別選択できるダイレクト選択ツールで中心寄りのポイント5つを選択し、⁠平均化]コマンドで平均化します。

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  7. 選択したポイントが中央に収束されて、星形の放射線ができます。これで花びらの脈ができました。

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  8. 「おしべ」を描きます。適当な太さの垂直線を引いて軸にします。その上端に楕円ツールで丸(花粉)を加えます。

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  9. 軸と花粉をグループ化して、回転ツールで複製を作ります。この時も「360°÷描きたいおしべの数」で角度を入力して複製するのがよいでしょう。
  10. 軸を半分の長さにしたおしべをもうワンセット加えて、基本になる桜の花の出来上がりです。

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桜の花を咲かせましょう

基本になる桜の花を使って、桜の花のバリエーションを作ります。複製した花に対して回転や拡大・縮小、彩度・濃度調整を加えて奥行きを出していきます。

作例では淡い柔らかい感じを出したかったので、それほどコントラストを強くしていませんが、そのあたりのさじ加減はご自由に。何度もリトライできるのがCG の一番よいところです。納得いくまで様々なバリエーションを試してみてください。

  1. 基本の花を使って3パターンの花(桜01、桜02、桜03)を作っておきます。パーツ数と色味、サイズで奥行きを表現します。
    • 桜01

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    • 桜02

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    • 桜03(※色違いの桜03も作っています)

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  2. グラデーションで塗りつぶした背景上に、桜03を複製して散布します。散布後[個別に変形]コマンドを使ってランダムにサイズや角度を調整しました。アプリケーションのバージョンによってはブラシやシンボルを活用すると手間が省けます。桜02も同様に散布します。

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  3. 楕円ツールで桜の輪郭を描き、パスファインダでひとつにまとめます。この桜の輪郭を使って、桜03、桜02をマスクで切り抜きます。なお、パスファインダがないときは楕円ツールで描いたものをガイドにして、ペンツールでトレスします。

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  4. 桜01を適当に配置し、幹を加えて完成です。

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次回はこれをもとにしてグリーティングカードを作っていきます。出来上がったグリーティングカードのPDFデータもアップします。お楽しみに。

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