ごぶさたです!! すっかり夏ですね。が、
最初に「首美」の理由
今回はたっぷり1時間、
ということで、
勅使河原さんと見る勅使河原さんの作品
猿人 ウェブサイト & Pitfall
クリエイティブエージェンシー
この仕事の場合、
この映像、
通常は動かす、
グラフィックは全部勅使河原さんが作り、
また、
最後まで見られないかもしれないサイト―普通ならクライアントからストップがかかりかねないが、
この案件で一番気をつけていたのは、
しかし、
クライアントにグラフィックや世界観を説明する、
INDIA(『Pen』10周年記念コンテンツ)
オープニングはインドの民族楽器っぽい音
どうして
インド、
このグラフィックもすべてランダムに生成される
adidas SALA FESTA 2009
これは目で見て体感してください! 自分があたかもプレイヤーになって縦横無尽にドリブルでボールを進めていく。果たして、
そうして、
TORIKAGO
これは、
「ブログ」
ちなみに勅使河原さんは、
Daydream
Weave Toshiという帽子を作っている会社のコレクション用のサイト。マウスを回すことによって画面の中のオブジェ
鳩時計をモチーフに全体を構成しようとしたのは、
さらに、
コレクションとして帽子を回すことで
六本木ヒルズアリーナのショーサイト
六本木ヒルズアリーナという野外イベント会場のサイトで、
その中からいくつか紹介。
- トランポリン
トランポリンでショーをやるイベント用のコンテンツ。9.
11の1年後くらいに、 ビルから降りてくる人、 それに無関心な人という配置。 - バイカーズ
これはadidas SALA FESTA 2009の原型といえるコンテンツ。すでに何度も出ている、
ここでも 「追いつめられる、 逃げるという感覚が好き」 発言が。 - 510アクロ
マウスで舌をつかんで伸ばす、
すると人がふってきてそこでトランポリンするというコンテンツ。
勅使河原さん自身は、
インタラだよ。質問しよう!
では、
- Q:この写真なんですか?
なんで? と思うところがなんで?
なんですが…。なんか、 投げやりなのって好きで。たとえば、 Photoshopのブラシで目のやつがあって、 それをポンと載せただけとか。これは、 それとは別の投げやりさなんだけど。 - Q:この仕事をはじめたきっかけ
なりゆきじゃないですかね。20歳、
21歳の頃。ネスケ3とかの頃で…。中学卒業して生地屋さんで働いてて、 20歳の頃。アルバイト情報の雑誌で 「おもしろいことしませんか」 ってところにいったら、 アダルトコンテンツのサイトを扱っているような会社で、 半ば脅されて。怖くなっちゃって、 それなら大手にいこうと2週間くらいで大手の出版社に。ウェブコンテンツをやってたんで。最初の日に感想文を書くことになっていて、 そこでサイトのデザインが気に入らない的なことを書いたと思うんです。そしたら、 やることになりました。で、 HTMLも勉強して。 出版社は1年くらいで辞めて、
ラフォーレ原宿のサイトを作っている制作会社に入って、 ラフォーレ原宿のサイトを作ってました。アートディレクションとか。ここでやったことがその後の六本木ヒルズアリーナの仕事につながっていった感じです。 - Q:自分が手がけたもので一番好きなものは何ですか?
「INDIA」 かな。それは、 思った通りの形が一番再現できているのがINDIAだから。企画自体が個人作品を作れという感じのものだったので。それに、 やってみたら自分が昔から持っている感覚がインドのに近かった。 基本的に自分が作ったものは恥ずかしかったり、
出来上がった頃にはあきてたりしますね。恥ずかしいのが大きいかな。 - Q:今まで失敗したこと
案件ですよね? 人生では失敗はしていないです。案件だと、
TORIKAGOですね。考えていることが全部は再現できなかった。頭の中でイメージしているもの、 それをディスプレイの中では収めることができなかった。 ちょうど、
帽子の案件で賞をとって落ち込んだ頃で。そもそも、 追いつめられる感覚は好きだけど、 実際に追いつめられるのは好きじゃないんですよね。ほんとにプレッシャーは大嫌いで。わからなくなるんですよね、 人がどこを求めてくるのか、 自分が何をしたいのか、 どこを主軸にしたらいいのか…。インタラクション、 マウスを使って何かおもしろいことをしなきゃいけないんじゃないかと思って。いまはもうそういうのはないですけど。吹っ切れたと言うか。 - Q:好きな映画
フェリーニの
『道』。 - Q:好きなテレビ番組
テレビは見ないです。
- Q:思い出のゲームは? 今好きなゲームは?
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』 を、 今やってます。思い出のゲームはファミコンの頃ですかね…。ゲームに対しては特別な気持ちがあって、 部屋の真っ暗にしてやるのが好きで。ブラウン管がチカチカするのかたまらなく好き。なので、 『バンゲリングゲイ』 『エグゼドエグゼス』 ですね。昔のファミコンゲームの点滅が好き。 - Q:
「クビエイティビティ」 のために毎日心がけていること あまり人の作品を見ないことですかね。ウェブサイトも見ないです。そもそも、
あまり興味がないかもしれないです。普通によく使うサイト、 日常的に使うサイトくらいしか見ない。それから、 案件ごとに生活スタイルを変えるようにしている。偏ったものばかり食べていると精神的に不安定になるだろうし、 インドものだったらインドの音楽しか聞かないし。 - Q:何時に起きて何時に寝てますか?
朝は早いです。7時8時くらいに起きてます。子どもを保育園に送るので。夜は、
前は子どもと一緒に9時くらいにはもう寝てました。最近はそうでもない、 不規則ですけど。実際に働いている時間は短いです。4,5時間くらい…。 - Q:普段のプレゼンは?
口べたとかイメージがあるかもしれないですが、
普通に説明しています。通らないこともないです。 「絶対よくなりますよ」 みたいなことも言います。よくならなかったら最悪なんですけど。それで信じてもらえないのは、 自分の実力がないからということだし。そういった手前、 また追いつめられるんですね。 - Q:作品作りに参考にするもの
勉強はしますね。歴史の勉強とか、
相当調べ尽くします。図書館に入り浸りになって。あと自分の夢です。 - Q:デザインで困ったときに頼る色
(テクニック) は? 困ったときに色には頼らないですね。技術に頼ることはしない。寝て、
次の日の自分の任せるのが一番じゃないですかね。何かで読んだんですけど、 寝ている間に自分の脳が整理してくれる。だから、 眠っている自分に任せておけば解決してくれる。 - Q:今一番興味のあること
…。
- Q:ここだけは誰にも負けないというところは?
ないです。
- Q:モテますか?
ないです。
- Q:ケンカして降りた仕事はありますか?
それはないですね。
- Q:年収は?
低かったり、
高かったり。 - Q:好きな国は?
日本ですかね。
- Q:もし5億円あったら仕事を続けますか?
続けますね。仕事という形なのかは別としても、
もの作りとしては続けます。 - Q:あなたは何者ですか?
(自分を誰かに紹介するとしたら) だらしない。わりと不真面目。 - Q:創ることの源は?
快楽です。気持ちがいいから。
- Q:独特なビジュアル表現はどこから?
小さい頃の記憶が大きいです。その記憶をたどること。それに、
僕は一人でやっているので、 グラフィックを作っている段階から最終的なプログラムが通った状態を意識して作っているというのも大きいと思います。だから、 完成形が見る人にとってはそう思えるのかもしれない。グラフィックが出来上がっただけでは、 完成形じゃないんです。 - Q:作品を作るとき、
音楽をつけるときに気をつけていることは? 僕は音楽から作ってます。というか、
音楽をかなり初期の段階からまずイメージする。どういう音楽が合うかということを考えてます。 - Q:ビジュアルのイメージで、
すごくこだわっているとか好きなものがあれば… こだわっているというか、
それは特にないと思うんですが。自分が何を得てそれが結果としてどう出ているかはわからない。わからないけれども、 僕はフェリー二の映画が好きだったりするので、 それによってイメージが出ているってことはあるのかもしれない。 - Q:最後に一言!
今日、
ここに来てくれた方はものを作る人が多いと思うので。好きなようにおもしろいものを作って玉砕するか、 うまくいくかってことをやっていってください。僕もがんばります。
非常に真摯に1つ1つのことを語ってくれた印象の勅使河原さん。あの空気感は相当、
ここで断言しておきたいのですが、