電通総研の2007年の発表では携帯
2006年にキャリアで大手検索エンジンが採用されてから、
携帯サイトでも効果測定の必要性が高まってきています。
しかしながら、
- 1. 携帯キャリアでの仕様の違い
- 2. キャリア毎のユーザの識別に違いがある
- 3. 検索エンジンの種類
- 4. JavaScriptが利用できない
(一部機種を除く)
携帯サイトの注意点
効果測定という観点から注意しなければならない点は下記のとおりです。
- 1. ユーザの識別
- 2. セッションの識別
- 3. リファラー
携帯主要キャリアでの仕様の違いを表にまとめました。
1.ユーザの識別
PCサイトの場合はCookieを利用してユーザの識別を行う場合が多いのですが、
DoCoMoの場合は、
また、
効果測定においては流入とコンバージョンを紐付けて測定する必要がありますので、
したがって、
KDDI, SoftBankの場合はSSL/非SSLリクエスト共にHTTPヘッダにそれぞれ識別番号が入ってきますので、
Cookieを利用する場合も、
- ※注
- 上記の説明は携帯端末で端末識別番号の送信を許可に設定している場合を想定しています。
2.セッションの識別
セッションの識別についても、
- 例:http://
www. activecore. jp/ m/members. jsp;jsessionid=XXXXXX
3.リファラー
DoCoMoの場合、
検索エンジンの種類
主要な検索エンジンはPCサイトでも携帯サイトでもGoogleとYahoo!なのは変わりませんが、
データ取得方法
現在の主な測定ツールのデータ取得方法についてまとめました。
- 1.サーバーサイドスクリプト型
- Webアプリケーションにあわせたスクリプトコードを埋め込んでデータを取得して、
ツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。 - 2.パケットキャプチャ型
- Webサーバーへのパケットを取得して、
計測する方式です。 - 主として導入型で提供されます。
- 3.ログ型
- Webサーバーログを分析する方式です。ログ内にセッションIDやユーザ識別番号を含めて出力するようにしておく必要があります。
- 導入型とログをASPサーバーへ渡す方式があります。
- 4.モジュール型
- Webサーバー
(Apache対応が多い) にモジュールをインストールしてHTMLコンテンツにセッションIDを生成して、 データを取得、 ツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。 - 5.プロキシー型
- Webサーバーの手前にプロキシーサーバーを導入して、
データを取得してツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。
どの方式を採用するとしても、
携帯特有の解析
PCでも携帯でもこれまでの連載で説明してきた効果測定のポイントは変わりません。携帯サイトではこれからSEO/
ただし、
- 複数キーワードの分析
- 携帯端末の場合、
PCと比べて画面の表示量が少ないため、 検索エンジンの順位が上位でなければ効果が見込めません。また、 携帯ユーザの特徴として検索ワードを複数入力する傾向がPCユーザよりも多いことがあげられます。 - これは利用者が複数ワードで絞り込むことに慣れているということを示しています。半数以上の50パーセントのユーザが上位5位までしか見ないといった調査結果もあります。したがって、
携帯サイトのキーワード分析では複数ワードの分析を重要視する必要があります。 - QRコードの効果測
- 携帯サイトへのアクセスはQRコード経由がかなりのウエィトを占めます。QRコードを活用して交通広告、
紙媒体などのリアル広告と、 モバイルを合わせた、 クロスマーケティングの効果測定が可能となります。 - 機種プロファイル分析機能
- 携帯サイトのコンテンツ制作やアプリケーション開発にするために自社サイトにアクセスしてくる携帯端末の属性を調査するために必要なデータです。
「効果測定虎の巻」
少しでも、
次回からは