みなさんはオンラインショッピングモールの「楽天市場」に出店しているの店舗の商品ページをご覧になったことがありますか? その中で「何で、楽天のお店の商品ページは、こんなに縦長いんだ?」と思われたことはありますか?
おそらく、楽天市場を利用したことのある方のほとんどは、「ものすごく縦長い商品ページ」を見たことがあるのではないかと思います。
ではなぜ、このように縦長いページが多いのでしょうか。そこにはネットショップで売上を上げるためのポイントが多く含まれていたのです。
ショッピングモールの商品ページが「ものすごく縦長い」理由
前回の記事「ネットショップに訪れるお客様の意識」にて、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのオンラインショッピングモールを利用するお客様は「お買い物がしたい」という気持ちが強い、と解説しました。
モールに出店している店舗は、このお客様の高い購入意欲をより一層高め、商品を購入してもらうための要素を商品ページに盛り込むため、できあがった商品ページが縦に長くなるのです。
商品よりも情報を探したくてページにアクセスした場合や、自分の興味がない商品にアクセスした場合など、購入意欲が低いときに縦長い商品ページを見ても、欲しい情報が見つけられず、わずらわしく感じてしまいます。
しかし購入意欲が高く、自分の欲しい商品や興味・関心の高い商品ページを見つけた時は、掲載されている写真画像やコピーをわずらわしく感じることなく、一つ一つの情報に目を通し、商品を気に入って購入する割合が高くなります。
「ものすごく縦長い」商品ページに含まれている情報とは
では、それらのものすごく縦長い商品ページにはどのような情報が配置されているのでしょうか。
多くの商品ページに含まれている情報として、以下のようなものがあります。
- キャッチコピー・キャッチイメージ
- 商品の特長
- お客様からの感想
- 著名人・有名人・専門家からの推薦コメント
- 購入特典
キャッチコピー・キャッチイメージ
商品ページを開いたときに真っ先に目に入るキャッチコピー・キャッチイメージは、お客様が「自分が欲しい商品かどうか」を一瞬で判断する一番重要な情報です。
お客様の気持ちを一瞬でひきつけ、その後につづく情報を伝えるため、強いインパクトを与える必要があります。
商品の特長
キャッチコピーとキャッチイメージでつかんだお客様の気持ちを、より一層強めるための情報です。
お客様の抱える悩みやお客様の欲求を明らかにして、商品の持つ特長を伝えることで、それらの悩みを解決したり、欲求を満たすことができる、ということを伝えます。
お客様からの感想
実際に商品を購入して利用されたお客様からの感想を紹介して、お客様自身が商品を利用している所をより強くイメージさせます。
商品の利用目的、周りの方の反応、お客様自身の感想など、お客様が実際に商品を利用されている所をイメージさせるような感想を掲載すると良いでしょう。
著名人・有名人・専門家からの推薦コメント
業界の著名人、テレビに出ている有名人、商品に関する専門家などから、商品を推薦するコメントを掲載することで、商品に対する信頼性を高めます。
ワイン販売するお店で、店長やスタッフがソムリエの資格を取得し、商品を解説している店舗もあります。
また、特産品を販売するお店で、生産農家からコメントを掲載し、生産方法や販売管理体制を説明し、商品に対する安全性を伝えている店舗もあります。
購入特典
これまでの情報で、お客様の購入意欲をより一層高めたうえで、商品購入への最後の後押しをするためにの購入特典情報を提供します。
季節限定、販売期間限定、販売数量限定、販売価格割引、購入者へのおまけなど、「今買うと得をする」という気持ちを高めるための情報を追加します。
このような情報がふんだんに盛り込まれているため、モール店舗の商品ページは縦長くなるのです。
声を大にして言わないと伝わらない
お客様の購入意欲を高めるための情報を提供していても、結局は「商品の売り込み」なので、お客様には読み飛ばされてしまう、ということもよくあることです。
お客様に情報を伝えるためには、「声を大にして」伝える必要があります。とはいえ、ネットショップ上で声を出してセールストークをすることはできません。
では、どのようにするかというと、情報を画像で作成して伝えます。
利用者はウェブページにおいて、文字サイズが小さい情報より、大きい情報の方を重要な情報であると認識します。
通常のテキストでは、文字サイズを大きくすることに限界があるため、文章の内容を画像で作成して配置します。
商品の販売価格や商品の特長、販売特典など、
商品を購入するときの判断基準に大きく関わる情報について、大きい画像で伝えることで、読み飛ばしながら見ているお客様にも伝えることができるようになります。
商品の特長や利用シーンをイメージさせるためにも大きな画像を使用
画像も同様で、小さい画像より大きい画像の方が、お客様により強い印象を与えます。
キャッチイメージだけでなく、商品の特長を伝えたり、お客様が実際に商品を利用しているシーンの写真を大きく掲載することで、お客様が商品を購入して利用しているところのイメージを強くさせます。
ファッションやジュエリー・アクセサリーであれば、モデルが実際に身につけて街に立っているシーンやパーティに参加しているシーンの写真、食料品であれば、調理しているところや食卓に並んでいる写真を大きく利用します。
お客様の購入意欲を高め、購入してもらうための多くの情報提供を行い、強く情報を伝え、イメージを高めてもらうための大きな画像を使用することで、モール店舗の商品ページは「とても縦長い」ものになるのです。
販売する商品の特性や商品の認知度、知名度などによって、掲載する内容も異なり、ページの長さも変わってきますが、ものすごく縦長い商品ページには、ネットショップでの売上を上げるための要素がふんだんに盛り込まれていることを知っていただき、取り入れられるポイントについては活用していただければと思います。