今回は、SEO内部対策ツール「talabagani.jp」をご紹介します。
SEO内部対策について考える
前回は順位チェックツールをご紹介しました。今回はSEOの内部対策のためのツールをご紹介しましょう。内部対策の基本は、対象キーワードの配置と量ですが、量の方はキーワードが何個入っているかとか、全体の何%なのかといったことが話題になります。数を数えるのはなんとかなるにしても、キーワードの比率を手計算するのは至難の業です。また競合サイトの内部対策状況を調べようとすると、何サイトも同じ作業をしなければなりません。
talabagani.jpとは?
そこで、検索結果の上位10サイトのSEO内部対策状況を一覧できる無料ツールを作りました。それがtalabagani.jpです。キーワードボックスにSEO対象のキーワードを入れて[Check]]ボタンをクリックすると調査結果が表示されます(図1)。
この図は、キーワード「ニセコ 温泉」の調査結果です。画面にはグラフと表が表示されています。まずグラフですが、赤色の棒グラフは上位10サイトそれぞれにおける対象キーワードの出現数を表しています。「ニセコ 温泉」のように複合語の場合は、「ニセコ」「温泉」それぞれの数を数えて一番少ない数を出現数としています。2位と3位のサイトの出現数が多いですよね。
青色の折れ線グラフはページ内のキーワード比率を表しています。これは先のキーワード出現数をページ内の総キーワード数で割った値です。図で見ると1位のサイトが高く10%を超えています。
SEOの世界で、キーワード比率は5%前後が良いという噂がありますが、本当のところはよくわかりません。こうして調べていると上位に20%を超えるものも出てきたりします。
グラフの下には表があります。基本情報として、上位10サイトのタイトル、URL、meta description、meta keywords、そしてh1タグのそれぞれの内容が表示されています。対象キーワードは赤文字でハイライトされており、各サイトがどの位置にキーワードを配置しているかがぱっとわかるようになっています。こうして見ると、さすがに上位サイトはSEO内部対策の基本的なところを押さえていることがわかりますね。たとえばタイトルの先頭にキーワード「ニセコ」が入っています。<h1>のないサイトがけっこうあるところが多少気になりますが。
さらに詳しく解析
表の上部に解析情報というタブがあるの開くと図2の画面が開きます。これはより詳細な情報で、キーワード数や比率に加えて、ページから外部に出ているリンクの数や、出現キーワードの上位3つを一覧できるようになっています。これを見ると多くのサイトは「ニセコ」「温泉」のキーワードがベスト3に入っていますがそうでないサイトもあります。狙っているキーワードが違うかもしれませんが、「ニセコ 温泉」を狙うのであれば、改善の余地があるかもしれません。
talabagani.jpは、これらの情報をじっくりと観察し、自分のサイトとの違いや足りないものに気付き、それを内部対策として施工してみる、という使い方が一般的でしょう。調査結果はCSV形式でダウンロードできますので、加工してレポートなどに活用できます。
また表の下には、入力したキーワードの関連語や連想語が並んでおり、クリックするとそのキーワードでのtalabagani.jpの調査結果が表示されます。キーワード選びの参考にしてください。
このtalabagani.jpにはさらに高機能のPro版があります。標準版との違いは次の2点です。
- 自分のサイト(マイサイト)も調査され、上位10サイトと比較ができる。
- 各サイトの出現数トップ10のキーワードが表示され、グラフで比較できる。
Talabagani.jp Pro版はユーザー登録が必要になりますが無料で利用できます。画面上部に「talabagani.jp Pro」というタブがありますので、こちらでユーザー登録後、ログインしてください。競合サイトとマイサイトの情報を一目で比較できるので、競合との違いをよく観察しSEO内部対策の方針を立てるのに役立ててください。