2010年版SEO体得講座

第9回SEOツールを使いこなそう!(5)SEOペナルティチェックツール「takotubo.jp」

検索結果の順位が大幅に下がった時や、検索結果に表示されなくなった場合、検索エンジンからペナルティを受けている可能性があります。SEOペナルティが課せられるルールは、検索アルゴリズムと同様、公表されていませんので、ペナルティを受けているかどうかの判定は難しいものです。

ここで紹介するtakotubo.jpはペナルティの判定まではしませんが、判定のために使われるいくつかの指標を一度に調査してくれるツールです。中には4つのツールがあります。またトップページには最新のSEOペナルティに関するニュースが掲載されています図1⁠。

図1 takotubo.jp
図1 takotubo.jp

インデックス状況調査ツール

ひとつめは、インデックス状況調査ツールです。takotubo.jpを開いて、調べたいサイトのURLを入力し[Check!]をクリックすると調査結果が表示されます図2⁠。

図2 インデックス状況調査ツール
図2 インデックス状況調査ツール

いくつかの調査項目が表示され、調査の値が青色で表示されていますが、検索順位以外の部分が「なし」⁠1位」だけであればこの調査項目においてはペナルティに関する問題はなさそうです。それぞれの項目を見ていきましょう。

robots.txt
disallowの記述があるかどうかを調べます。サイト内のコンテンツでクローラーにインデックスさせたくないコンテンツがあるとき、このdisallowをrobots.txt内に記述するわけですが、このdisallowがある場合は、指定しているコンテンツが間違ってないかどうかを確認する必要があります。
meta robots
<meta name="robots">の中にnoindexの記述があるかどうかをチェックします。noindexの記述があると、検索エンジンに対して「このページを検索結果に出さないで」と言っていることになるので確認のためにチェックしています。

上記の2つは、ペナルティには関係ありませんが、検索結果に表示されなくなる原因にはなり得ますので、調査しています。

ドメイン年齢:
ドメインが取得されてからの経過年月数です。
検索順位
Yahoo!、Googleの検索結果の順位です。
Site:
Yahoo!、Googleで「site: (url)」と検索した時のurlの順位です。
Site:depth0
Yahoo!、Googleで「site: (url) depth:0」と検索した時のurlの順位です。上のsite: の結果をドメインルート直下のものに絞り込んで検索します。urlがドメインのトップページでない場合は正しく検索されません。
URLで検索
Yahoo!、Googleで「(url)」と検索した時のurlの順位です。
タイトルで検索
Yahoo!, Googleで「(urlのタイトル)」と検索した時のurlの順位です。

Site:以降の4つの順位計測はすべて1位になれば問題ありません。1位でないところがあれば、順位の部分のリンクをクリックして検索結果を眺めてみましょう。1位じゃなくてもすぐにペナルティというわけではありません。

外部発リンクインデックス状況調査ツール

2つめのツールは、外部発リンクインデックス状況調査ツールです。対象のページから外部サイトへのリンクをリストアップし、そのリンク先のページがペナルティを受けていないかどうかの目安を調査します。

上部の2つめのタブをクリックしてください。調査するURLを入力し[Check!]ボタンをクリックすると調査結果が表形式で表示されます図3⁠。

図3 外部発リンクインデックス状況調査
図3 外部発リンクインデックス状況調査

図を見ると、このページには外部に対して5本のリンクが出ていることがわかります。まず、それぞれのアンカーテキスト、リンク先URLが表示され、その右側にsite: とnofollowという列があります。

Site:
Yahoo!、Googleで「site: (リンク先url)」と検索した時のリンク先urlの順位です。多くは1位と表示されると思いますが、1位でない場合は、このリンク先URLのページがペナルティを受けている可能性があります。順位の部分のリンクをクリックして、検索結果を眺めてみましょう。
Nofollow
外部リンクの<a>タグタグの中にnofollowの記述があるかどうかをチェックしています。⁠あり」の場合は、もしリンク先URLがペナルティを受けていても影響を受けないと考えられるので参考までに載せています。

リンク先URLがペナルティを受けている疑いがある場合は、念のため<a>タグにnofollowを記述するか、リンクを削除することを考えましょう。

タイトルテキスト重複チェックツール

3つめのツールはタイトルテキスト重複チェックツールです。同じタイトルのページがサイトの中に存在しないかをチェックします。調べたいサイトのURLを入力し[Check!]をクリックすると調査結果が表示されます図4⁠。

図4 タイトルテキスト重複チェックツール
図4 タイトルテキスト重複チェックツール

指定したURLのタイトルと同じタイトルのページがサイト内にない場合は、重複タイトルインデックス数が0と表示されます。同じタイトルのページが見つかった場合は、見つかったページ数が表示されます。

同じタイトルのページが複数あると重複コンテンツとみなされ、ペナルティの対象となる可能性があります。同じタイトルのページが見つかった場合は異なるタイトルに変更するとよいでしょう。

リンク切れチェックツール

4つめのツールはリンク切れチェックツールです。指定したページから他のページに張られている外部リンクの先のページが存在するかどうかをチェックします。調べたいサイトのURLを入力し[Check!]をクリックすると調査結果が表示されます図5⁠。

図5 リンク切れチェックツール
図5 リンク切れチェックツール

リンク切れはペナルティに直接関係するわけではありませんが、リンク切れが多いサイトは価値が低く見られる傾向があり、ユーザビリティの観点からもリンク切れが起こっていないか定期的にチェックして修正していきたいものです。

ペナルティを判定する確実な方法は今のところありませんが、以上のツールを使った調査でかなりわかるのではないかと思います。ペナルティの疑いが強ければ、直前に行った施策を元に戻すなどの対策を取りましょう。

参考サイト
SEOペナルティチェックツール takotubo.jp
http://takotubo.jp/

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