もっと知りたい!「これからはじめるMovable Typeの本」

第4回シックス・アパートに会社訪問してきました!

こんにちは、#fc0(エフシーゼロ)のやまもといずみです。

もっと知りたい!これからはじめるMovable Typeの本の最終回は、#fc0がMovable Type(以下:MT)の開発元であるシックス・アパート株式会社に会社訪問をしてきた模様をお届けします!

やまもと・ふじかわとも、シックス・アパートに行くのは今回が初めて。到着早々、社内のみなさま(特にMTチームのみなさま)から熱烈大歓迎を受け、代表取締役の関さんまでわざわざあいさつに見えられて、二人とも大恐縮して緊張マックス!そんな中、前半は今回書籍の監修をしていただいたMT製品企画マネージャーの上ノ郷谷さんに、後半はMT開発チームディレクターの吉松さんも加わっていただき、インタビューをしてきました!

すごくほめられてドキドキです

やまもと(以下:や⁠⁠:「これからはじめるMovable Typeの本」の執筆中は、ほんまお世話になりました!

上ノ郷谷さん(以下:上⁠⁠:ちゃんとお手伝いできたかどうか・

や:いえいえ。ほんまいろいろな場面で助けてもらいました。執筆中、ほんま心強かったです!

ふじかわ(以下:ふ⁠⁠:この本を読んでみてどう思いました?率直な意見を聞かせてください。

上:カスタマイズガイドの多いMovable Typeの本ですが、この本は違いますよね。ほんますばらしい本だと思います!僕たちもこれからMovable Type を始める方にオススメしたいです。

や・ふ:わー!そこまでほめてもらって本当にうれしいです!

や:さて、上ノ郷谷さんは、Movable Type(以下:MT)のドキュメントを作られているんですよね?

図1 Movable Typeドキュメント
図1 Movable Typeドキュメント

上:そうです。現在公開されているドキュメントは、インストールや、アップグレード、MTをカスタマイズするためのリファレンスという意味ではある程度カバーできていると思います。Movable Typeを提供する側としては、ユーザー視点で書いてあるこの本は僕もすごく参考になりました!

ふ:そうなんですね。私もドキュメントにはとてもお世話になっています!

上:実はこの本を監修させていただいたあと、ドキュメントの手直しをはじめたんです。

や・ふ:えー!本当ですか!?

上:はい!いろいろ気付くことがありました。ドキュメントを作る上で、どうしても開発者視点になりがちになってしまうので。あとこの本を読んで思ったことは、この本のターゲットの方(初心者の方など)はWeb上のドキュメントだけでなく、こういった「取扱説明書」的な書籍があることで、さらに安心して楽しみながらMTを使ってもらえるんじゃないかと思います。

ふ:ありがとうございます!そうなんですよね。ドキュメントは「この項目はこういったものです」など機能の説明を伝えるものだと思います。この本のように「ここをクリックするとこうなるよ」という、⁠ひとつひとつの手順を伝える」となると、Web上のドキュメントでは難しいと思います。そういう面から、やはり書籍の方が向いていると私たちも思って、この本の企画を思いついたんです。

上:あと、実際のユーザーからの声を反映しているだけあって、この本のいろいろな説明を読んでみて「ここがユーザーには解りにくいのかな?」ということを改めて知ることができました。今後、この本のターゲットの方にとってもっと解りやすくできる仕組みとかが作れたらなと思いました。

や:おぉー!マジですか?!Movable Typeの開発に役立てるかもしれないなんて光栄すぎます!

「Webサイトを作る道具」としてMTを使ってもらいたい

ふ:MTを提供する側からみて、どういう人にMTを使ってもらいたいですか?

吉松さん(以下:吉⁠⁠:誰にとってMTがいいのか、というのは考えていなくて、Webサイトを作りたいという人すべてですね。

上:そうですね。

吉:ブログブームがきて、個人がWeb上で情報発信することが簡単になりました。その結果、テレビや雑誌などのメディアだけでは知ることのできなかった情報が、Web上でさらに知ることができるようになりました。

や:ほんますごいことですよね。

吉:それでも、依然としてWebが自分たちの思いや考えを伝えるツールとして使えるということを知らない方が、まだまだたくさんいます。

ふ:私たちもそこは実感しています。

吉:Webで情報を発信することができるための道具はたくさんあります。たとえば、Dreamweaver(以下:DW)もそのうちのひとつです。それ以外に、MTのようなHTMLやCSSなどをあまり気にしないでできる「簡単パブリッシングツール」があります。なので、⁠まだWebで情報発信をしたことがない人」に特に「Webサイトを作る道具(ツール⁠⁠」として、MTを使って情報発信をもらえたら、と思っています。

上:「Webサイトを作る道具」としても、Movable Typeは充分な機能を持っていますので、さらに多くの方に、Webサイトを作る道具のひとつとして選択肢に入れてもらえたらと思っています。もちろん DWといったアプリケーションとも組み合わせて使えますよ。

や:そうですね。私たちもこの本をきっかけに、情報発信の道具としてMTを選択して使ってもらえたらと思っています!

何度も言うようですが、MTは道具なんです

ふ:では、この本を読んで初めてMTを触って使えるようになった方は、今後どのようにスキルアップしていけばいいと思いますか?

上:え?(一瞬固まる)かなり難しい質問ですね。

や:そこをあえて(笑)

上:MTは「道具」だからなぁ。

吉:「⁠⁠MT』というスキル」というのがあるのかなぁ・

一同:

吉:その後のスキルアップというよりも、その道具を使ってそのあとなにをしたいかで変わると思います。

ふ:なるほど。初めてMTを使ってみて「あ、こんなことができるんだ」ということを知ってもらってから、自分がその先になにがしたいのかを考える、ってことですね。

吉:そうですね。まずMTでWebサイトを作ってもらったあと、次にこの道に行けばこのサイトはこういう風になって、あの道に行けばサイトがこう変化することができる、というように、道の先に合わせて「道具」をどう使うかなんじゃないかと思います。

一同:おぉー!!

吉:「これからはじめるMovable Typeの本」の次に、⁠ちょこっと始めた人のMovable Typeの本」とかがあってもおもしろそうですよね。

一同:爆笑

上:それだったら「これからはじめるMovable Typeのいろいろな方向の本10冊セット」とかあってもおもしろいかも。

や・

ふ:欲しいっ!

これからのMTの進化が楽しみです!

ふ:それでは、最後に今後MTはどのよう進化していくのでしょうか?

吉・上:うっ・また難しい質問ですね(笑)

や:そこをなんとか(笑)

吉: やはり、いつもユーザーがなにを求めているのかを意識しながら、できるだけ多くの人に楽しく使いやすいようにとしていきたいですね。

上:ほんまそうですね。それに尽きます。

や・ふ:私たちもそう思います!MTファンの一人として、これからもMTの進化を楽しみにしています!

ランチも含め約3時間に及んだ内容のとても濃いインタビューでした!今回のインタビューで一番印象深かったのは、MTは技術のひとつではなく、MTはWebで情報を発信するための道具である、ということです。そして、その道具を使ってもっとたくさんの方に情報発信をしてもらいたい、という思いを直接聞けたことはとても貴重な体験でした。私たちも、⁠これからはじめるMovable Typeの本」だけでなく、さまざまなシーンでMTの使い方などを伝えていくときに、今まで以上に意識していきたいなと改めて思いました!

吉松さん、上ノ郷谷さん、シックス・アパートのMovable Typeチームのみなさん、お忙しい中、本当にありがとうございました!

シックス・アパートMTチームのみなさんと
シックス・アパートMTチームのみなさんと

これで、⁠これからはじめるMovable Typeの本」連動連載企画は終わりです。この本の執筆だけでなく、連動連載にも関われたことを本当に幸せに思います。できるだけ多くの方に本と連載が少しでもお役に立てますように・

ありがとうございました!

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