SwapSkills 2011 vol.2が、2月20日(日)に東京都内で開催されました。現在注目されているスマートフォンサイトへのディレクションについて、株式会社モディファイのCEO小川浩氏と、株式会社IMJモバイルの丸居久仁男氏からご紹介いただきました。
「ソーシャルメディア最適化戦略から見るスマートフォンサイトの重要性」
はじめに、小川氏より「ソーシャルメディア最適化戦略から見るスマートフォンサイトの重要性」として、マーケットから見るスマートフォンサイトの必要性について紹介されました。
小川氏は、まずソーシャルメディアについて、Googleなどの検索エンジンでは、アナログデーターをパソコンデーターに置き換えて、検索という方法で露出をしているとし、Facebookは人間関係をパソコンデーターに置き換えているということを話されました。
また、検索からの流入とソーシャルメディアからの流入を比較すると、ソーシャルメディアからの流入が多くなっていると述べます。つまり、「いかにソーシャルメディア上にリンクを多く流せるか?」がSEO=ソーシャルメディア最適化のポイントだということです。
スマートフォンやタブレットは常にインターネットに接続していて、パーソナルに密着している特性もあり、利用状況からおいてもTwitterやFacebookといったソーシャルメディアへの接続が多いことは容易に想定されます。しかし、スマートフォンからのアクセスが多いのにいまだパソコンサイトのままの企業が多く、企業がスマートフォンサイトを最適にしているのは10%程度だと言及しました。
また、ソーシャルメディアとマスメディアとの相性が良いことも紹介されました。例えば、TVを見ながらFacebookなどのソーシャルメディアを行う、ラジオを聴きながらTwitterを行うなどの利用シーンが多いことがその理由に挙げられます。このように、スマートフォンサイトはソーシャルマーケティングを行う上で必要であるとしました。
日本でのFacebook利用数は既に300万人といわれ、今年中には1000万人になると予測し、スマートフォンサイトの必要性が一貫して語られました。
「具体的なディレクション方法」
次に、IMJモバイルの丸居氏より具体的なディレクション方法が解説されました。
まず、スマートフォンの普及率と今後予測されている普及率について言及。現状の6割がiPhoneだが、docomoをはじめau、softbank、大手電子機器メーカーから発売されてるAndroid端末も普及されている状況を解説しました。既に発売されている機種を紹介しながら、OS・HTML5APIのサポート状況・CSS3サポートなどの制作する上でチェックすべき内容や、制作の上での対象すべきブラウザやOSなども紹介されました。
次に、アプリとウェブページ(スマートフォンサイト)との違いを解説しながら、架空の案件を元に最適なディレクションが行える方法が説明されました。
IMJモバイルでも、実際に流行というだけで、ウェブページで充分な案件もウェブアプリでの依頼でくることが多いようです。流行だけで案件をこなすことは良いディレクションではなく、お客様のやりたいこと(目的)を導き出してディレクションすることが重要であるとし、そのためにはウェブページ(スマートフォンサイト)とアプリケーションについての各メリット・デメリットを十分に理解する必要があるとしました。
最後に、質疑応答が行われました。参加者の中には実際に急務となっている案件や携帯サービスからのシフトに関する質問などが飛び交い、熱い勉強会となりました。