企業ユーザのためのクラウド導入の手引き(IaaS編)

Chapter5:主なクラウドサービス

明確な定義のないまま言葉だけが独り歩きしてしまっている「クラウド」ですが、一般的なクラウドサービスとして、Google、Salesforce.com、Amazonの3社のサービスが挙げられます。

Google Apps(SaaS)、Google App Engine(PaaS)

Google Apps
http://www.google.com/apps/intl/ja/business/index.html
Google App Engine
http://code.google.com/intl/ja/appengine/

Google Appsは、Googleが開発したWebアプリケーション群です。サービス内容はおなじみのGmailやスケジュール管理ソフト、オフィススィート系ソフトなど、多種多様のソフトウェアが揃っています。また、独自ドメインの持込が可能で、独自ドメインでのメールアドレス利用やWebサイト開設も可能です。

Google はGoogle Apps(SaaS)の他にもGoogle App Engine(GAE)というPaaSも提供しています。GAEを使うことで、Googleの最先端のプラットフォーム上でWebアプリを開発できるようになります。

Salesforce CRM(SaaS)、Force.com(PaaS)

Salesforce CRM
http://www.salesforce.com/jp/crm/
Force.com
http://www.salesforce.com/jp/platform/

もともとはSFA(Sales Force Automation)という営業担当者の顧客管理用ツールを提供していた企業です。業務拡張の結果、いつの間にかクラウドの代表格と呼ばれるようになっていました。SFAやCRM、マーケティングツールなどの企業向けアプリケーションを中心に提供しています。

また、Force.com という PaaS も提供しており、Salesforce CRMと同じインフラ上で使用できるアプリが開発可能です。

Amazon Web Services(IaaS)

Amazon Web Services
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=451209

Amazonが提供するクラウド形式Webサービスの総称で、AWSと略されます。最も有名なAmazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)の他にもAmazon S3(Amazon Simple Storage Service⁠⁠、Amazon CloudFrontなどのさまざまなWebサービスを提供しています。

かなり複雑な仕様になっていますので、一般的なレンタルサーバ(ホスティングサービス)としての用途にはあまり向いていません。

さまざまなAWSを組み合わせることで、かなり大規模で複雑なシステム構築が可能です。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧