アメリカ・ニューヨークを拠点とする広告代理店、Fantasy Interactive(以下Fi)による理想の航空会社のウェブデザインを提案した『The Future of Airline Websites』です。
「2012年には、旅行の計画を立てるのに、旅行者の87%がインターネットを利用している」という、アメリカのコンサルティング会社J.D.Power and Associatesによる調査結果をもとに、主要な航空会社のウェブサイトを様々な観点(デザインや使い勝手、情報の整理など)から採点した結果をもとに、未来の理想の航空会社のウェブデザインが提案されていきます。
『The Future of the Airline Website』では、現在の航空会社のウェブサイトへの提案として、「更新スピードとシンプルさ」「自社ブランド強化のためのオンライン体験」「旅行アドバイザーの役割」「予約プロセスの改善」「美しく迅速なアクセス」「各デバイスで一貫した体験」を挙げながら、実際にそのデザインとインタラクションをウェブサイト上で見せてくれます。
気になる提案の行方
ウェブサイトを通じて、『The Future of the Airline Website』のような形で自分たちのアイデアや提案をオープンにすることは、自信がなければできないことでしょう。今回、Fiがこうした行動を起こした理由のひとつが、“旅行の計画時に、航空会社は相手にされていない”という現実です。ウェブサイトでも、「現代の航空会社にで提供されているオンライン予約は90年代で止まったまま」「航空会社がデジタルの経験を抜本的に改善しない限り、“第三者”が航空会社の利益に食い込み続ける」といった、厳しい言葉が並びます。
こうした強力な個性を持つサービスに負けない仕組みを、航空会社が実際に構築できるのか。『The Future of the Airline Website』のような提案であっても、それが実現できるかは別の問題です。今現在、航空会社が強力なウェブサイトを構築できているかを考えてみれば、その道は平坦なものではないことに、誰もが気づくでしょう。
そうした状況でも、Fiは諦めを知らないようです。ウェブサイトの最後には、"Let’s work together, take the lead, and chart the course that others will follow."(一緒に取り組んで、先導して、他が後を追うような進路を示しましょう。)といった熱意のある言葉が並びます。この提案から新たな仕事が実現するのか、また、実際の事例でこの内容がどれぐらい実現するのかなど、興味はつきませんが、現状をひっくり返すような、航空会社のウェブサイトがこれから誕生するのかどうか、今後の動きに注目したいと思います。
今回の『Pick the Hole Location Challenge』では、実際のピンの位置がユーザーの投票で決定しており、プレーする選手に大きな影響を与えることとなりました。試合結果でも、最終日の15番ホールの平均スコアが3.2133となり、“大会4日間で最も難しいピンの位置となった”ことがデータでも証明されています。