2015年11月10日から日本でもサービスが開始された、Google検索の新しい機能「Now on Tap」を解説したGoogle Japan Blogです。
Google検索の新しい機能である「Now on Tap」は、ホームボタンの長押しをすると、ユーザーが画面に表示されている内容を分析して、その内容に適した対応が簡単にできるようになるサービスです。Googleによれば、「ナレッジグラフ(情報の関係性を認識し、それらを反映した検索結果を表示するGoogleの検索アルゴリズムの一つ)」「自然言語の理解(コンピュータが、人間が日常的に使っている言葉を理解する技術)」「 App Indexing(Googleのモバイル検索結果に、アプリ内のコンテンツへ直接移動可能なリンクを表示する仕組み) 」という技術の組み合わせが可能にしたサービスで、日本のサービス開始は、アメリカに次いで、世界で2番目となります。
「Now on Tap」は、検索を変えるか
「Now on Tap」を解説した動画を初めて見た時、筆者は「Wikipediaを読みながら、興味を持った項目を次々とクリックしながら、連続してページを移動していくのに似ているな」と感じました。「Now on Tap」では、モバイルデバイスを使っている場面に応じて、分析から最適な画面表示がなされるため、ユーザーは非常にスムーズに検索から必要な行動へと進んでいきます。検索のつながりを意識したこの仕組みは、非常に気持ちの良いものです。
また、今までなら「検索する場合はブラウザからスタートする」という方法が、「Now on Tap」の場合、「アプリなどを利用している状態からそのまま検索する」という方法へと変化しています。検索における“作法”ともいうべき行動の根底からの変化にも、大きな驚きを感じています。
現在、「Now on Tap」は最新版のAndroid 6.0を搭載したモバイルデバイスでしか動作しません。今後、多くのモバイルデバイスが対応していくことによって、ユーザーの検索方法や、検索からつながる行動にどのような変化が出てくるのか、注目していきたいと思います。