2021年4月18日に12のビッグクラブの合意によって創設が発表された、ヨーロッパのフットボールクラブによる大会「European Super League」の公式ウェブサイト、『The Super League』です。
「THE BEST CLUBS. THE BEST PLAYERS. EVERY WEEK.」と名付けられた大会概要によれば、「European Super League」には、ヨーロッパの4大フットボールリーグに所属する20クラブが参加し、2つのグループに分けられたクラブが平日開催でホームアンドアウェイ方式の試合を行います。各グループの上位3チームとプレーオフの勝者2チームが準々決勝に進出し、最終的に2022年5月に一発勝負の決勝戦が行われます。
コロナ禍であぶり出された、クラブ経営の問題点
今回、UEFAに所属するビッククラブが「European Super League」設立へと合意した理由の1つが、新形コロナウイルス感染拡大による経営の悪化でしょう。クラブ自体が巨額の負債を抱えている中で、新型コロナウィルスの影響による無観客試合や放映権収入の激減により、ビッククラブといえども大きな経営的ダメージを受けています。
「European Super League」の発表を受け、UEFA(欧州サッカー連盟)はイングランド、スペイン、イタリアの各サッカー協会との共同声明を公式サイトで発表します。UEFAは、参加を表明したクラブが国内や欧州、世界レベルの大会に参加できなくなること、所属選手が代表チームでプレーできなくなる可能性を示唆しました。
事前に説明もなかった各クラブに所属する監督や選手たち、OBやサポーターからも、大会開催に対する抗議の声が挙がります。各方面からの猛烈な抗議によって、4月20日には参加予定だった6クラブ、4月21日には3クラブが相次いで撤退を表明しました。結果として「European Super League」に残存するクラブはわずか3クラブとなり、大会の開催は不可能となりました。
「European Super League」が合意に至った理由の1つは、新形コロナウイルスの影響による経営悪化です。会計事務所Deloitte Touche Tohmatsuが毎年発表するフットボールクラブの財務実績レポート「Deloitte Football Money League」によれば、2019年から2020年までの収益上位20クラブの合計金額は82億ユーロ(約1兆937億円)で、前シーズンと比較して12%(約1,467億円)も減少しました。
画面全体は立体的な空間で表現されており、斜めにスクロールしながら「Yamauchi-No.10 Family Office」の考えと遺産、理念が表示されます。アニメーションするキャラクターや建物などがスクロールをするたびに次々と登場し、その種類の多さに驚かされます。世界観を表現したBGMも用意されています。
ウェブサイト実装のための“こだわり”
『Yamauchi-No.10 Family Office』は公開直後から話題となり、ウェブサイトを制作したmounti incの公式Twitterの動画再生回数は、すでに20万回を超えています。
ウェブサイトを制作したmounti incの公式Twitterでは、制作に関する裏話もツイートされています。『Yamauchi-No.10 Family Office』に登場する274種類ものアニメーション付きのオブジェクトを実装するため、専用のモデリングツールと配置ツールを開発するというこだわりには、驚きを通り越して感動すら覚えます。
この連載でもウェブサイトだけを取り上げる事例は減っています。今回ウェブサイト自体をじっくりと楽しみながら、豊かな体験ができるウェブサイトを紹介できることは非常に嬉しいことです。『Yamauchi-No.10 Family Office』に影響を受け、こうした事例の紹介がまた増えてほしいと個人的に感じています。