2007年6月10日にJRuby 1.0がリリースされました。
JRubyはJava VM上でRubyで書かれたプログラムを実行できる環境です。Ruby 1.8.5相当と動作上の互換性を持ち、Ruby on Railsを動かすこともできます。また、RubyプログラムにてJavaのオブジェクトを利用したり、JavaプログラムにてRubyスクリプトを評価したりすることができます。
たとえば、JRubyでSwingを使ったGUIプログラムはリスト1 のようになります。swing.rbというファイル名で保存して「jruby swing.rb」と実行すると図1 のようにSwingアプリケーションの画面が表示されます。
リスト1 JRubyでSwing
require 'java'
import javax.swing.JFrame
frame = JFrame.new("Hello JRuby")
frame.setDefaultCloseOperation JFrame::EXIT_ON_CLOSE
frame.pack
frame.setVisible true
図1 リスト1の実行結果
Java VM上で動作するプログラミング言語実装にはJRubyのほか、JythonやRhinoのように既存の言語を実装したものから、GroovyやScalaのようなオリジナル言語まで非常に多く存在します。実業務で利用するには動作や今後のサポートなど不安な点がいろいろありますが、JRubyに関してはSun Microsystemsの社員がプロジェクトリーダをはじめとして携わっているため、いくぶんかの期待は持てそうです。まずは使い捨てのツールや簡単な社内ツールとして導入してみてはいかがでしょうか?
URL :http://jruby.codehaus.org