Ruby on RailsのデータアクセスフレームワークであるActiveRecordに触発されて作られたJavaフレームワーク「ActiveObjects」が、Daniel Spiewak氏によって開発されています。今までのJava O/Rマッピングフレームワークは、多数のライブラリに依存していたり、XMLなどの設定ファイルを用意しなければならないなどの手間がありましたが、ActiveObjectsは1つのJARファイルで設定ファイルなしに実現しています。たとえばPersonというエンティティを作成するコードはリスト1~2のようになります。
エンティティを表すインタフェースとEntityManagerを操作する少しのコードで簡単にデータアクセスが実現できます。また、データベースを用意しておけばテーブルの作成・削除などの変更管理(migration)まで行ってくれます。さらに、Ruby on Rails(のActiveSupport)に備わっているテーブル名を複数形にする機能(Personエンティティを表すテーブルがPeopleになる)もあります。ほかにもアノテーションを利用したOne-To-Many、Many-To-ManyのリレーションやLuceneを使った全文検索サポートなども備わっています。