アメリカのオンラインDVDレンタル会社「Netflix」が開催しているプログラミングコンテストの紹介記事です。このコンテストは2006年10月に始まり、現在でも続いています。内容は、同社が持つレコメンデーションシステム「Cinematch」の精度を10%以上向上させたら100万ドルを獲得できるというものです。
ブログ記事では、これまでに起きた上位の争いの模様を伝えています。協調フィルタのベースとなる線形代数アルゴリズム「SVD(Singular ValueDecomposition:特異値分解)」のSimonFunk氏による高速実装が大いに注目されたこと、AT&Tの研究者がいるチームと学生2チームの争い、元IBMコンサルタントの心理学者が「レーティングを作り出しているのは人間である」という観点から行動経済学を使って上位に食い込んできたことなど。また、コンテストの開催にあたって1億件もの実データを公開していることにも注目しています。
記事の最後ではPHP、Javaで実装されているオープンソースの協調フィルタリングエンジンの紹介もあります。PHPベースのVogooは日本でも「映画生活」での採用実績があり、実用性もあるようです。
URL:http://steps.dodgson.org/?date=20080814