2010年2月26日、オープンソースのデータシリアライゼーションシステム「Avro」の1.3.0がリリースされました。執筆時点では2010年3月19日にマイナーアップデートが行われ、1.3.1がリリースされています。
Avroは、データ交換のプロトコルおよびフレームワークで、サーバ間でのデータのやりとりなどに利用します。Hadoopの生みの親であるDoug Cutting氏により開発が始まり、Hadoopのサブプロジェクトとして活動しています。競合するプロダクトにはGoogleのProtocol Buffers、Facebookが開発し現在はApacheプロジェクトにホスティングされているThrift、そして日本人の古橋貞之氏が開発を進めているMessagePackなどがあります。
今回の1.3.0のアップデート内容として、PythonやJava、C++、Rubyなど各種言語のパッケージング提供、HTTPでのAvro RPCサポート、新しいデータフォーマットの提供などがあります。Avroは他の競合と比較して、スキーマ定義がJSONで行えることやコード生成が必要ないことなどの違いがあります。また、パフォーマンス面でもかなり優秀です。
URL:http://hadoop.apache.org/avro/