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仕事でLispを使うこと

SchemeというLisp系言語の処理系の一つ「Gauche」の作者である川合史朗氏によるブログ記事です。Gaucheクックブックなどで知られ、Lispのヘビーユーザである植山類氏のGoogle Buzz「Lispはなんとなくすごそうというイメージがあるけど、実際にはそれほどでもない」に対し、2回に渡ってリプライ記事を書いています。

元記事での「Lispを使いたいという欲求が自分の幅を狭める危険性を帯びている」と注意を喚起しているのに対して同意を示しつつ、Lispがほかの言語と比較して優位性があるのはどの分野なのかについて考察しています。

川合氏は(Common)Lispの強みとして、⁠抽象度の非常に高いところから非常に低いところまでを単一の言語でカバーしているところ」を挙げています。つまり、RubyなどのLL(Lightweight Language)が得意とする簡易的処理をすばやく実装するようなことから、バイナリのデータ構造をいじったりネイティブコードを出力したりといった低レベルな部分を操作するようなことまで、幅広く扱えるのがLispの大きな特徴であると述べています。

また、Paul Graham氏のエッセイにて「サーバ側で走るプログラムは一番強力な言語を使うべき」と述べられていた当時と現状を踏まえ、今後は粒度を細かくしてコンポーネント単位で考え、複雑な処理がありながら柔軟な進化も求められるような難易度の高い部分にLispがうまく適用できるのではないか、と考察しています。

URLhttp://blog.practical-scheme.net/shiro/20100214-when-you-should-use-lisp

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