多くのFirefoxアドオンを開発し、『Firefox 3 Hacks』(オライリー・ジャパン)の執筆にも関わった下田 洋志氏のブログ記事です。背景には、あるTwitterクライアントをめぐる作者とユーザとのTwitterでのやりとりがあります。アップデートにより一部の機能を制限したことで熱心なユーザは作者に対し機能の復活を求めました。その際作者に対し「そのソフトをどう利用するかはユーザの自由で作者が勝手に決めることではない」「作者の意志だけで仕様を決めるな」「公開した以上、作りたいように作ればいいでは済まされない」などの発言により、注目を集めました。
この発言のやりとりをもとに下田氏は2年前に書いたブログ記事から引用し「使いたい物があるなら作るコストを、作る気がないなら賃金なり労力なりのコストを負担するのが当然」という認識が今でも変わっていないことを述べています。しかし、それでも自身の要望を強くつきつけるユーザがいるため、その自衛手段としてオープンソースで公開するのは有効だと考えているようです。また下田氏は寄付を受け付けておらず、受け取ることで「お金を払ったんだから言う事を聞いてほしい」という要求が出てくるのを避けるためだそうです。
コメント欄にはFFFTPの作者が要望のストレスで鬱になってしまったことや、2chの閉鎖危機のときにひろゆき氏が寄付を受け付けなかったことなど関連するエピソードがつづられています。
URL:http://piro.sakura.ne.jp/latest/blosxom/topics/2010-05-16_opensource.htm