2006年12月にJava SE 6がリリースされて以来、長い間メジャーバージョンアップをしてこなかったJavaですが、OracleのMark Reinhold氏よりようやくリリース計画が発表されました。2011年中期に、クロージャなど現在まだ進行中の機能を除いたものをバージョン7としてリリースし、2012年後期にバージョン8をリリースするというものです。ちなみにJava 7で導入される主な機能は以下のとおりです。
- 新しいI/O API(NIO2)の導入
- 動的型付け言語(InvokeDynamics)のサポート
- fork/joinの追加など並行ライブラリの改善
- TLS 1.2[1]のサポート
そして、Java 8へと先送りになってしまった主な機能は以下のとおりです。
- ラムダ式(クロージャ)の導入
- 型アノテーションの導入
- モジュラープログラミングのための言語およびVM仕様の拡張
それぞれの詳しい内容はOpen JDKのサイトにて確認できます。今回採用されたプランのほかに、2012年と遅くはなるけれどもクロージャなどを導入してJava 7をリリースするプランもあったようですが、フィードバックの結果により今回の決定に至ったようです。個人的に、並行ライブラリの改善(jsr166y)が正式になるのはとてもうれしいのですが、クロージャの先送りは少し残念です。
URL:http://journal.mycom.co.jp/news/2010/09/21/046/index.html