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C#でMac OS Xアプリが開発できる「MonoMac 1.0」リリース

2011年3月17日、.NET系言語でMac OS X向けアプリケーションを開発できる「MonoMac」のバージョン1.0がリリースされました。MacやLinux、Windowsなど複数のプラットフォームで動作するオープンソースの.NET環境に「Mono」があります。このMonoの技術を活かし、Mac OS Xアプリケーションに必要なCocoaとのバインディングを行い、ネイティブのアプリケーションを作成できるようになったのがこのMonoMacになります図1⁠。

MonoMacは、2008年まで開発が続けられていた同様のプロジェクト「CocoaSharp」を引き継ぎ、C#でiPhoneアプリを作成できる商用プロダクト「MonoTouch」からバインディングなどの着想を得て、2010年4月より本格的にプロジェクトをスタートしました。

MonoMacはMonoDevelopというMono用IDE(Integrated Development Environment、統合開発環境)のアドオンとして提供され、インストールするとMonoMac用のプロジェクトテンプレートが選択できるようになります。UI部分はInterface Builderとの連携に対応しているため、従来のOS Xアプリケーション開発と同様です。Mono 2.8よりC# 4.0に対応しているので型推論やラムダ式、名前付き引数など便利な言語仕様が利用できます。

MonoMacは現在C#とVB.NETのみ対応しており、今後はF#やIronRuby、IronPythonなどの言語にも対応していくようです。C#は非常に先進的な言語仕様を備えた言語です。その魅力を感じながらも、なかなか触れる機会がなく手つかずの技術者も少なくないのではないでしょうか。導入障壁も高くないので、ぜひこの機会にMonoMacを通じてC#の良さを実感してみてください。ちなみにMacでMonoDevelopを利用する際、日本語表示に一手間かかることに加えて、⁠GTK+の問題により)日本語入力に対応できていないことに注意が必要です。

図1 MonoMacの画面
図1 MonoMacの画面

URLhttp://www.mono-project.com/MonoMac

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