2011年9月30日、オープンソースのKey-Valueストア「Riak 1.0」がリリースされました。RiakはAmazon Dynamoの思想をもとにBashoという企業が開発している分散データストアシステムです。RiakはErlangで作られており、HTTP/JSONインタフェースが用意されています。また単体でMapReduce実行をサポートしており、map関数reduce関数ともにJavaScriptで記述します。今回の1.0のリリースでアップデートされた主な内容は次のとおりです。
- セカンダリインデックスのサポート
- 新しいデータ処理機構「Riak Pipe」の導入
- ロギングフレームワーク「Lager」の導入
- 検索エンジン「Riak Search」を統合
- 対応ストレージエンジンにLevelDBをサポート
RiakはFirefoxのユーザフィードバック収集システムやWikiのホスティングサービス「Wikia」などで利用されています。日本での利用事例はまだあまり聞きませんが、ほかにも多くのNoSQLプロダクトが登場している中、マスタ/スレーブという概念がなくサーバ管理や運用が容易なことからRiakも有力な選択肢となっていくことでしょう。
URL:http://www.basho.com/products_riak_overview.php