コンピュータサイエンスを学ぶ古典として『計算幾プログラムの構造と解釈』(注1)があります(通称、「SICP」)。MIT(マサチューセッツ工科大学)で、この書籍を教材にプログラミング入門のカリキュラムが組まれていることで有名でしたが、年が経つにつれ内容が合わなくなってきたことにより、もとはSchemeという言語を使っていたのがPythonに変わり、教材も新しくなっています。
この流れを嘆き悲しむ人は少なくなく、本家MITでもそのような人が多かったのかどうかはわかりませんが、Independent Activities Period(IAP)という1月の4週間で学生や教師が自由にクラスを作ることができるしくみにより復活(?)しました。「ゾンビ」と名付けられたクラスのページには講義資料や演習問題などが公開されています。
教材はSICPを踏襲しつつ言語のみをPythonに置き換えている大学もあります。1985年に出版され30年近く経ってもなお、SICPがコンピュータサイエンスの入門として影響を与え続けていることに改めて驚きを覚えます。
URL:http://web.mit.edu/alexmv/6.S184/