VagrantはVirtualBoxやVMware、Amazon EC2などの仮想化技術を使った開発環境の構築を自動化するオープンソースで開発されているツールです。3年にわたって開発が続けられており、GitHubなどの多くのアメリカのWeb企業でも利用されています。その作者であるMitchell Hashimoto氏が来日し、2013年7月13日に東京の渋谷でのミートアップ、2013年7月15日に北海道のPHP Matsuriで講演を行いました。
開発プロジェクトに新しい開発者が加入した場合、ほとんどの場合でWikiなどに残された手順書などを頼りにした開発環境の設定作業が行われます。これらの作業は時間がかかりますし、往々にして手順のとおりに行っても環境によってはうまくいかないというようなトラブルを呼びます。Vagrantを利用している場合はこのような作業はすべて自動化されます。
開発者はプロジェクトのソースコードをチェックアウトし、vagrant upのコマンドを起動するだけで仮想マシン上に自動的に開発環境が構築され、お気に入りのエディタなどを使って自由に開発を行えます。もし環境がおかしくなればvagrant destroyを使って環境を破棄し、まっさらな環境を何度でも作れます。
環境の設定作業には昨今話題になっているChefなどのツールを利用でき、DevOpsを実現するためのツールとしても注目が集まっています。VagrantはHashimoto氏自身がさまざまなプロジェクトの開発を行っていた際に、何度も開発環境を作ることに不便を感じて開発されたプロダクトということです。同じような悩みを持っている開発者の方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
URL:http://mitchellh.com/the-tao-of-vagrant
- 著者プロフィール
安藤祐介(あんどうゆうすけ)
9/14に東京で開催されるPHP カンファレンス 2013に向けて準備におおわらわです!
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小倉純也(おぐらじゅんや)
合併や買収で終了していく海外のサービスを動態保存してコレクションしたいのですが、良い方法はないでしょうか。
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溝畑考史(みぞはたたかし)
日本に向けて出張する可能性が出てきました。
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