昨年末のクリスマス休暇中に友人宅に行く機会があり、アメリカの南部の郊外に暮らすティーンエイジャーと話す機会がありました。彼女はiPhoneを所有していて、いろいろなアプリを利用して友人たちとのソーシャルに活用していましたが、Facebookはほとんど誰も使っていない、ということを聞きました。
Facebookが若年層の関心を引くことに苦心している、というのはよく聞く話です。いろいろな議論のある中でChrys Bader氏の「Facebook時代の終わり」はなかなか洞察に富んでいるように思いました。
ボストン大学のJonathan Christiansen氏によれば、社会運動とは4つの段階を経るとし、この4段階を次のようにFacebookに当てはめています。
- 発生:2005年、Facebookの誕生
- 結合:2009年、MySpaceを抜く
- 官僚化:2012年、IPO(Initial Public Offering)
- 衰退:現在、地位を確立してムーヴメントが終わる
Chrys Bader氏によれば、アメリカの子どもたちは、大人がLinkedInを使うように(日本だと少し違うかもしれません……)、実用的な人脈管理ツールとしてFacebookを見ています。家族や友達、その他知り合いからなる多様な聴衆に向けての発言の場であるから、我々は自分自身をフィルタして、本当に意味での人と人とのつながりを失わせてしまった。制度化されてしまったFacebookではなく、友人たちとのコミュニケーションにSnapchatを使うのは、まさにそのためだと。
このあと、Facebookの未来に関するいくつかの考察が展開されます。ぜひ原文にあたってみてください。次に訳する最後の一文は世界中のデベロッパーへの讃歌となるでしょう。
ほんの少し前まで、誰もFacebookを止められるとは思っていなかった。この時代は終わる。歴史上、新しいものへの機会は常にあるし、大切な人々とシェアして、繋いでいくわくわくするような新しい方法は常に産まれてきた。作り続けよう。
URL:http://takeaswig.com/the-end-of-the-facebook-era
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