jMaki 1.0、ついに登場
「いよいよ1.0のリリースが近づいています(※取材後2007年9月25日にリリースされました)。開発を始めてから約1年半、はじめての大々的なバージョンリリースとなります。このバージョンでいったんAPIをフリーズし、安定版とします。
jMakiは名前のとおり、元々JavaScriptを“巻く”という意味を含めていました。しかし、その後の技術動向を見ながら単なるラッパとしてではなく、フレームワークとして提供したほうが価値があると判断し、今の形になっています。
DoJoやYahoo!などのJavaScriptライブラリを使えるだけではなく、CSSを取り込むことでどのブラウザでもきちんと表示させられるものを作りたかったんです」。
PHPのサポート
「JavaScript以外に、開発当初から意識していたのがPHPのサポートです。ご存知のとおり、PHPは多くのWeb開発者に使われているだけではなく、Webデザイナーにも使われています。たくさんのユーザに触れてもらうために、jMakiでもPHPに対応するようにしたのです。今後、よりいっそうの普及を目指すべく、積極的なサポートを行っていきます。
そして、現在Sunとして展開しているSAMP(Solaris/Apache/MySQL/PHP)システムにも組み込みたいと思っています」。
jMakiの今後
「1.0リリース以降として考えているのは、jQueryの対応やJavaFX Scriptを動作させることですね。Sunが開発しているJava上でスクリプト言語を動作させる技術“Phobos”は、jMakiと同じチームで開発しています。なので、今後より親和性の高いものを提供していきたいです。
それから、アメリカで使われているSNS“Facebook”対応の製品もjMakiに入れていきたいです」。
- Project jMaki
- https://ajax.dev.java.net/