Java Expert+gihyo.jp Presents Sun Microsystems, Inc.スペシャルインタビュー集

Sunが展開する統合開発環境戦略 NetBeans/Sun Studioの狙い

NetBeansの魅力

Product Line Manager Sun Studio、
Kuldip Oberoi氏。
Product Line Manager Sun Studio、Kuldip Oberoi氏。

「まず、NetBeansですが、実際のところ2、3年前までは他の開発ツールと比べて遅れを取っておりました。3.xは品質的にまだまだ実用途に耐えうるレベルではなかったのです。

しかし、4.0になり実行速度が速くなり、5.0では新機能の追加や安定性の向上、プラグインアーキテクチャの採用により、格段に良い製品として仕上がりました。そして、5.5をリリースし、大幅な新機能、とくにPackという形での追加機能を用意してたくさんのユーザを獲得できました。Packには、BPELなどに対応したエンタープライズ向けのEnterprise Packや、CLDL/MIDP開発をサポートするMobility Packなどが用意されています。このような機能拡張の結果、業界内で非常に高く評価されました。

そして、最新の6.0ではさまざまな改良が行われます。まず、編集機能が大幅に強化される点です。変数やキーワードの自動解釈による高速なコード作成、Ruby/JRubyの標準サポート、新プラグインマネージャによるインストール/管理の簡易化などです。

2週間後にベータ版リリース(取材後2007年9月18日にリリースされました⁠⁠、2007年末に正式版リリースを予定しています⁠⁠。

Sun Studioのこれから

「一方のSun Studioは、C/C++、Fortranなどの言語に関して、標準の開発環境として位置付け提供しています。現代のソフトウェア開発では、マルチコアプロセッサの対応だったり、異なるバージョンのOSで稼働するバイナリ、異なるOSで稼働するバイナリといった機能が重要になります。

Sun Studioでは、これらについてマルチコアプロセッサに最適なコンパイル環境やLinux/Solarisどちらでも実行可能なバイナリの作成などを実現できます⁠⁠。

ミーティングルームのホワイトボードを使い、Sun StudioやNetBeansの位置付け、関係性を示しました。
ミーティングルームのホワイトボードを使い、Sun StudioやNetBeansの位置付け、関係性を示しました。 画像
NetBeans
http://www.netbeans.org/
Sun Studio
http://developers.sun.com/sunstudio/

おすすめ記事

記事・ニュース一覧